Lyric

始まらなかった。

チープなタイトルの1つでも　頭に浮かんでくれたら

もっと一心不乱になれたかなぁ

つまらないんだ

きっと僕がいなくたって

君は　明るさ抑えたスマホ構って

広めのリビングで笑ってる

1LDKでシワの寄ったまま干されたシャツみたいに

崩れたままの心じゃ　真面目な一言も口から出ない

きっと待っていたんだ　未だ待っているんだ

部屋の隅っこにいても認められるような　俺の時代を

僕は何者にもなれないさ

僕は何者にもなれないさ

夢を飾って　夢だけ食って

満腹になって　くたばって

きっと何者にもなれないんだ

神様なんかいようがいまいが

老けて歳食ううちに

妄想を聞いてくれる先輩も　大人も消えていくんだ

「わからないよ？」って

十年後の自分も　悪ふざけみたいに笑い飛ばして

霞んだものにして安堵してる

収納の奥にあった

サイズ違いの靴下を取って

お前の名前を呼んで

寂しいなんて悦に浸ってる

きっと何食ったって　浴びるほど酒飲んだって

満足したもん勝ちの人生は

勝ち抜けした後も辛いんだよ

何にだってきっとなれたんだ

僕ら何者にもなれたんだ

もがいたやつを嘲るような　薄暗い日々につかまって

お前さぁ　結局何になった？

IH一口コンロで　カルキ味の水道沸かして

煮え切らない後悔が　吹き零れちゃわないかビビってる

1LDKでシワの寄ったまま干されたシャツみたいに

首でも吊ってしまえば　人生のゴールも近いんじゃね？

でも待っているんだ　あぁ　もう黙ってほしいんだ

焦らない俺を脅かすみたいに

運命がドアを殴ってる

あぁ

何者にもなれないさ

これじゃ何者にもなれないさ

理論者ぶって　口だけ出して

猫かぶったまま　くたばって

誰の何者にもなれないさ

僕は何者にもなれないさ

僕は何者にもなれないさ

夢を飾って　夢だけ食って

満腹になって　くたばって

きっと何者にもなれないんだ