Lyric

美しく並ぶショーケース

鼻に掛かる甘く飽きてしまう程に

選べ残りゆく結末には

二人で

醜くも光る闇のように

無くせなくていつも指から迸る

甘い借物の心根を

隠した

つまるところ

君はそういう人

理解者のフリで

いかにもな

セリフ吐き捨てていく

キリがない様子も

流されて 忘れてく

楽になれよ 息苦しい

朱雨に望みを

言の葉の魔法から

作り物だね

甘美は誘惑を纏う

私だけ同じ形で

やり直すなんて

馬鹿だ

夜が明けても君は

溺れるがまま

私の目を見ないで

過去に映る日々に

薄命効果 擦れ切るまで

鮮やかな

いつかのヒビへ 涼む

涙のあとに

伝染りゆくまだ黒く

染まる哀愁歌

溶けるまでそばに居て

甘さだけ残していく

刺し切った白く柔い身体が

簡単に崩れてしまった

そうなる事なら端から

知らなければ

過ぎ去り知った恋に咲く

叶わない愛に笑った

でもね

あの味が舌から

離れないんだよ

甘美にひたすらと紛う

君にだけ見せてあげるわ

あの人とは違うの

馬鹿ね

朝焼けの中二人

溺れるほどに

誰にも見つからずに

明日も見えないまま

酷性描画 雲掛かれば

艶やかな

いつもの日々へ帰る

涙の前に

移り変わりが白く

染めろ愛染歌

解けても離れない

君だけに零す言葉は

息が詰まる

私には世界なんてね

どうでも良くて

意味が無くてもいい ただ

" 花が咲くことが綺麗 "

そんな簡単な

言葉だけ繋ぎ幸せを

夢みたい 同じ気持ちで

やり直せたなら

なんて

綺麗なまま

夜が明けても君は

霞逝くまま

私を置いていく

何も無かったかのよう

薄明彩︎華 消えないから

鮮やかだ

あの日のままで涼む

涙のあとに

映りゆくただ白く

染まる哀愁歌

溶けるまでそばに居て

甘さだけ残すからね