

たぶん、あの時点でわかってたのにね
電車の時間ばかり気にしてた
イヤホン片方貸してくれたけど
僕の声ちゃんと届いてた?
きっと何かが壊れたのは
遠くじゃなくて手の届く場所だった
古着のコートに残る香り
まだ洗えずにいるのは何でだろう
声も仕草も 気まずさも
全部嫌いじゃなかったよ
君のドアの前に置いたままの
凍ったミルクティだけが知ってる
レコードの針が跳ねる夜
同じ曲ばかり何度もかけて
誰よりも君を知ってたなんて
言わなくてよかったなって思う
チケットの裏に書いたメモ
「またね」の文字だけちょっと擦れてて
顔も涙も 強がりも
全部嫌いじゃなかったよ
君のドアの前に置いたままの
凍ったミルクティだけが知ってる
もう連絡はしないから
あの写真消さなくてもいいよ
でも、もしも夢に出てきたら
一度だけ笑って手を振って
触れた記憶は まだやさしくて
だから手を離せたんだと思う
けど、好きだったとはもう言わない
少しずつ 少しずつ 溶けてゆくから
声も仕草も 気まずさも
全部嫌いじゃなかったよ
君のドアはまだ開かないままで
記憶の中 僕だけが溶けてゆく
始発が滑る朝のプラットフォーム
君が読んでた文庫本のタイトルだけ
なぜか今も思い出すんだ
君のドアはまだ開かないままで
記憶の中 僕だけが溶けてゆく
- 作詞者
空想音色
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- ミキシングエンジニア
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- ギター
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- ソングライター
空想音色

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ミルクティ
空想音色
片方だけのイヤホン。
古着のコートに残る香り。
チケットの裏に書かれた「またね」。
別れたあとも、
日常の中には、
小さな記憶が残っている。
もう「好きだった」とは言わない。
それでも
嫌いじゃなかった時間まで
消してしまいたいわけじゃない。
ドアの前に置いたままの
凍ったミルクティのように
記憶の中で
少しずつ溶けていく「僕」。
アーティスト情報
空想音色
空想音色は、ささやき声とアコースティック・ギターで“光と闇のあわい”を描くソロ・プロジェクト。最小限の言葉と残響で日常の静寂を照らす、淡く透きとおったミニマル・サウンドスケープ。
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Musikaroid Records



