さざ波の君が言う「港へ行きたい」と
落ち着いている
時間も形式も気にしないから
さざ波の君が言う「陽が落ちてくよ」と
俺は後ろでただその様子を眺めてる
長くいるのにそんな話してない
先の未来もさほど描いてない
2つ前の記憶を辿ってる
港街に車を停めてる
海に向かって水切りをした
石積みそれを墓と名付けた
君の背中準備した言葉
港が包み安堵したな
さざ波に夕日
テトラポットに鳥
潮風にコンクリ
全てが調和してるのはあの日知ったよ
さざ波の君が言う「港へ行きたい」と
落ち着いている
時間も形式も気にしないから
さざ波の君が言う「陽が落ちてくよ」と
俺は後ろでただその様子を眺めてる
これからは1つ前の記憶の中
人気のない四角い影を作る私鉄を降り
互い他の人と関わってた時期のように
橙は紺に
釣り人は黒い影を残しそれを追いかける
君のデニムのステッチを数えては意識的に顔を見る
俺はずっと何か考えてる
それが何かわからず
規則が変化していく
波に違和感なら覚えず
そうした矛盾に生きてると知る
同時に流木とテトラポットの気持ちも分かる
今俺は陽が落ち切った港に独りで立つ
作業してる漁師を見つめる彫りが深い男
目は淀み焦点が合わず静寂以上に何か語りかける
視線を戻すと波形は見えなくなり
同時に都会の音が聞こえてくる
また辿り着けずさざ波が笑う
- 作詞
Waku
- 作曲
Waku
Waku の“さざ波の記憶”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
BLIND
Waku
- 2
BARRIER TOWN SOUTH
Waku
- 3
BLACK OUT
Waku
- 4
WHITE CUBE
Waku
- 5
三文字
Waku
- 6
二文字
Waku
- 7
自由に (2024 Remastered)
Waku
E - 8
自由だけど
Waku
- 9
コモン (interlude)
Waku
- ⚫︎
さざ波の記憶
Waku
- 11
釣り
Waku
- 12
テトラポット
Waku
- 13
港
Waku
- 14
血は巡る
Waku
都会と田舎、黒と白、あの人とこの人、自己と他者、水と血。地続きの中で繰り返される二項対立の中で彼はどこへ向かうのか。ストーリーテリング仕様となって表現されるToTのリーダーWakuの最新作。
アーティスト情報
Waku
物事を遠くから見つめるような歌詞と日常的、直接的な表現の組み合わせによって生み出される彼の哲学は現代社会に生きる多くの人を惹きつける。自身を「犠牲」や「媒体」とするその姿勢には他者に対して委託をする意思と自己が等身大であることを強調していることが垣間見える。クリエイティブ集団ToTを牽引するWakuは何を見つめ、何を為すのか。
Wakuの他のリリース
ToT