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朝型と夜型のように「完璧に分かり合えなくても、ただ隣にいることを肯定する」という静かで深い信頼のリアルを切り取った、BPM88の温かく親密なウォーム・オーガニック・アルタナティブ・フォークです。クリックトラックを排除した生演奏のタイム感のなか、ヴァースのダークなEマイナーから、サビ(コーラス)で光が差し込むようなGメジャーへと滑らかに移行する『色彩のシフト(Color shift)』が楽曲の感情線を美しく描き出します。音響の核となるのは、わずかにゆっくりとしたトレモロが揺らめく1本のクリーンなエレキベースと、なめらかに這うフレットレスベースの低音パルス。ヴァース2からそっと滑り込んでくるブラッシュスネアの素朴なリズムが、深夜のベッドルームのような静謐な空間を創出します。
ボーカルは、言葉の生々しさをそのまま鼓膜へ届けるために、すべてひらがな表記で構成された男性のクローズマイク・リード。J-POP特有の過剰な音圧やピッチ補正(オートチューン)、大袈裟なストリングスを完璧に拒絶し、かすかな掠れや感情の揺らぎといった「人間らしい不完全さ」をそのまま残すことで、圧倒的な実存感を表現しています。中盤のブリッジでは、引き算の美学(サブトラクション)によってドラムとベースが突如として消え去り、声とギターの単音だけになることで、愛の核心的な独白を優しく浮き彫りにします。最後は安易なフェードアウトに頼らず、トレモロの残響が短く減衰した瞬間、部屋の環境音(ルームノイズ)ごと完全な真空の静寂へと遮断される、胸を打つほどに誠実な芸術歌曲です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。