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私にとって思い出深い小品の数々を、福原彰美さんと共に録音することができ大変嬉しく思います。
このアルバムで使用したヴァイオリンは、飯田裕さんが製作したものです。
私は自分のストラディヴァリウスと人生の大半を共にしてきましたが、ヴァイオリンという複雑で奥の深い楽器には、製作者の技術と共に、その人柄や繊細さが楽器の魂の音色となって生きているということを常に感じています。
非凡な才能、そして魅力的な人柄の飯田裕さんにお会いする機会に恵まれ、その心と魂を彼の素晴らしい楽器を通して奏でることができた事を光栄に思います。
ピエール・アモイヤル
ピエール・アモイヤルは、17歳でロサンゼルスへ旅立ち、南カリフォルニア大学でヤッシャ・ハイフェッツの下で研鑽を積む。その間、ハイフェッツ、グレゴール・ピアティゴルスキーとコンサートやレコーディングで室内楽を演奏。 弦楽アンサンブル、カメラータ・ド・ローザンヌを結成、2018年カメラータアモイヤルに改名、現在も幅広い演奏活動を行っている。 若くしてパリ国立高等音楽院の教授に迎えられ、現在はザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院で教鞭をとる。
幼少よりピアノを学び、PTNA・C級金賞、全日本学生音楽コンクール小学生の部・西日本大会第2位他、数々受賞。10歳で米国ユタ州、ジーナ・バックアワー国際ピアノコンクールエキジビションコンサートに出演、12歳で世界的ピアニスト、シプリアン・カツァリス氏のプレコンサート(於サントリーホール)にて演奏する。その翌年、ミシガン州インターロッケン・サマー・アーツ・キャンプにてワールド・ユース・オーケストラと共演。14歳で浜離宮朝日ホールにてソロリサイタルを行い、そのライヴ録音が学研プラッツレーベルから発売される。 15歳で単身渡米、サンフランシスコ音楽院でマック・マックレイ教授に師事。在学中、全米の音楽大学が共同で行うコンサヴァトリー・プロジェクトにソリストとして抜擢され、ケネディセンターで演奏。その後スーザン・W・ローズ奨学金を得てジュリアード音楽院の修士課程に進学、ヨヘイヴェド・カプリンスキー教授に学ぶ。同音楽院の室内楽フェスティバルでは巨匠イツァーク・パールマン氏の教えを受け、アリス・タリー・ホール及びピーター・J・シャープ・シアターでピアノ三重奏を演奏。リンカーンセンター・チェンバーミュージックソサエティ創始者、フレッド・シェリー氏とニューヨーク・ハーモニークラブで共演。 2010年2月にル・ポワソン・ルージュ(ニューヨーク)で演奏し、ニューヨークタイムズで好評を得る。更に同年、アンサンブル・トムシャ(編成:メゾソプラノ・ピアノ連弾・弦楽四重奏・フルート)を結成、アメリカの由緒ある情報誌”The New Yorker”にて紹介される。カーネギー・ワイル・リサイタルホール、ウォールストリート・トリニティ教会、バージミュージック、コロンビア大学ミラーシアター等で演奏する。米国外ではベトラムカ・ヴィラ(プラハ)、サル・コルトー(パリ)などでもソロ演奏を行う。MuSE(ミューズ非営利団体)、ミメシス・アンサンブル、メトロポリス・アンサンブルとコラボレートするなど、現代音楽にも積極的に取り組む。 2010年に高名なチェリストであるクリスティーヌ・ワレフスカ氏の要請により、氏の日本公演の伴奏ピアニストを務め、その後は世界各地の公演で共演している。上野学園石橋メモリアルホールでの演奏会のライブ録音がNHKFM・ベストオブクラシックにて放送され、日本ウェストミンスターからCD発売された。 2011年にCHANELピグマリオンデイズアーティストに選出され、年間6回のソロリサイタルをCHANEL NEXUSホールにて演奏する。2009年から2016年まで、すみだトリフォニーホールにて自主リサイタルを毎年開催。 室内楽では、クリスティーヌ・ワレフスカ(vc)、ナサニエル・ローゼン(vc)、ピエール・アモイヤル(vln)等、著名な演奏家と多く共演。室内楽アルバムの録音も数多い。2013年にはサンフランシスコ交響楽団の室内楽シリーズに出演し、サンフランシスコ・エグザミナー紙にて絶賛された。 2017年にリリースされたソロアルバム『ブラームス:ピアノ小品集』(Acoustic Revive)がレコード芸術誌の準特選、オーディオアクセサリー誌の特選盤に選ばれる。学研プラッツよりリリースされたソロアルバム 『l’enfant de la musique』、『Akimi plays Chopin and Liszt』は、現在ナクソス・ミュージック・ライブラリーにて配信中。 2019年2月、東京交響楽団/指揮秋山和慶氏とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第3番を共演。 これまでに多胡まき枝、故・松岡三恵、マック・マックレイ、シャロン・マン、ヨヘイヴェド・カプリンスキー各氏に師事。
SHOFUSHA