Lyric

暗い部屋の中 足を切った刀

柄には見つめても 顔を背くカマキリの体

歩き足元 照らすガラス片と

扉までの霧の塊 泳ぎ首に詰まる塩と氷

もともとここに居ないもの

空を飛んだ宇宙船の偉業

月に溜まる水の跡

壁面に無限でこぼこ

明日連れて

電気時計午前４時アラームは誰も止めない まんま

太陽 届かない 山の間砂を掘った

ひたすら 体ねじ切れ 砂になった まんま

化石みたい 動かない骨が

髄液出して生き延びる

生命線越えたピラミッド効果

黒いのは熱いマグマ

顔洗った見たら久しぶりさ 自分目が合った

電子レンジ 胞子ゼンマイ 仕掛け時計

アラーム次は８時 夜は暗い まんま

起きてぬかるみ 目をそらす右と左

不可視 悲鳴 空にでかい月と群れの鳥

囲う墓場 つむじ風が沁みる割れた指の隙間

枯れた花が見つめ 掲げ 転び損ね草の根

誰もいない農道 裸足 痛い手先 深い傷に触れた茨

心音だけの音響 ペンは知らない煩悩

寒さそれは不可思議さ

口を閉ざす指は何個も噛みちぎった

振った首はどっか行った

討った首を晒す台車

体溶かす火葬場 盗って行った火の車

北の山からでかい岩が全部潰す

涙だけで終われない悲しみの穴蔵