2026年8月号のジャケット写真

歌詞

ナニモナカッタハズナノニ

YOWAME

負けるのが怖い 勝てるかわかんない

「強いやつとは対バンしない」

戦わなけりゃ解散しない

戦いたい 素敵やん 嬉しマン

守りたいプライド 負けたら悔しそう

リスクなきゃ配当 だってまぁ無配当

命を使って Dangerous な道を行く

ヒトリエとアルカラ 斬られる LIQUIDROOM

3割打てたら7割は負けだが

どんなに勝ってもバンドなんざ痩せ我慢

くるりに負けた対バンならば達成感だ

負けても何も減っちゃねぇChallenger だ

ステージに立つ 自分の中で勝つ

胸に刻む 負けは「それやめます」

ステージに立つ 自分の中で勝つ

胸に刻む 負けは「それやめます」

怖いもんはないぜ

ステージに立つ 自分の中で勝つ

手放していこうぜ

胸に刻む 負けは「それやめます」

始まった日は何もなかったはずなのに

怖いもんはないぜ手放していこうぜ

始まった日は何もなかったはずなのに

  • 作詞者

    YOWAME

  • 作曲者

    YOWAME

  • プロデューサー

    YOWAME

  • ギター

    YOWAME

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音楽は、綺麗な感情だけから生まれるわけじゃない。

嫉妬、怒り、焦燥、敗北感、くだらないプライド。人には見せたくない感情ほど、ときに強烈な着火剤になる。本作に刻まれているのは、そんな「負のPower」を捨てるのではなく、音楽へと調理してきた人間たちの記録だ。

PunkとRapを往復しながら描かれるのは、成功した人間の武勇伝ではない。

曲を完成させすぎないことで生まれるバンドの余白。何もない地方で「ないなら作る」と立ち上がる人間。負けるのが怖くて強い相手を避けたくなる夜。それでもステージに上がり、完膚なきまでに負けて帰る道。

SUPER BEAVERのライブに喰らった衝撃も、ROCK IN JAPANの舞台裏も、ライブハウスで味わった敗北も、社会に出て知った「仕事ができる人間」の強さも、この作品ではすべてが同じ地平に並んでいる。

そこにあるのは、一貫して「何者でもない人間が、何者かになろうとする瞬間」だ。

興味深いのは、本作が夢や努力を無条件には礼賛しないことだろう。

勝負すれば負ける。
何かを選べば、何かを失う。
こだわりすぎれば曲は完成しないし、プライドを守れば新しい場所には行けない。

だからこそ〈始まった日は何もなかったはずなのに〉という言葉が響く。

失うことを恐れて動けなくなった人間に、「そもそも最初は何も持っていなかったじゃないか」と問いかける。その乾いた楽観性こそ、本作を貫く思想なのかもしれない。

怒りは「幸せのバトンと Passion」へ。
未完成は「Demo Tape」へ。
地方の閉塞感は「必ず陽は昇る」という確信へ。
敗北はChallengerの証明へ。
痛みは「No Pain, No Gain」のその先へ。

ネガティブなものを否定するのではなく、次へ進むための燃料に変換していく。

これは成功者が振り返るサクセスストーリーではない。

ライブハウス、フェス、仕事、地方都市、対バン、メンバーとの曲作り。その渦中でもがいている人間が、まだ答えの出ていない人生を、そのままVerseにしている。

だから最後に残る言葉も、勝利宣言ではない。

〈幸あれ brother〉。

自分が勝つことだけでは終わらない。
受け取ったものを次の誰かへ渡して、ようやく物語は完成する。

負けても、失っても、また作ればいい。

何もなかった場所から何かを作ろうとする、すべてのChallengerへ。
これは、そのためのDemo Tapeだ。

アーティスト情報

  • YOWAME

    Youtubeチャンネル「バンドマンしか知らないセカイ」に寄せられた質問を楽曲にするYOWAME(ヨワメ)は、年間150曲。毎月フルアルバムのリリースという目標を掲げたラップユニットだ。 日本のインディーズ/メジャーシーンが隠し続けてきた「音楽業界の不都合な真実」「バンドマンの生々しい生活実態と懐事情」を、鋭利なラップと中毒性の高いリフで白日の下に晒す、全く新しいオルタナティブ・ラップ・ユニットである。 小説を映画化にまでした言語能力を持つTakuro(Vo,Rap)と劇版作家の812(Track Maker)の二人は火・木・土にYoutubeを主戦場に戦い続けている。

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