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「さよならCrystal World」は、10代の少女が持つ繊細さと葛藤を通して、仲間に支えられながら大人への階段をのぼる透明感の高い青春ソングです。
1番のAメロ「永遠を感じさせる甘い夏の日 細い糸をたどれば君に続くけど このままずっと傍にいられるわけじゃない」は、気の合う友と語り合う時間はずっと続くような感じがするけれど、卒業すればこの瞬間は二度と来ないのではないかという主人公の気持ちを表しています。サビの「多忙な日々に流されても希望の扉 開けて進む」では、透明だった青春が過ぎ去っても、社会に出て自分に課したゴールを掴むために前へ進む決意を示しています。
2番のAメロ「息をする音だけ大地に響いてる “Fight!”と書いたノートに勇気をもらい 明日もうつむかず生きていける気がした」では、誰にも頼らず努力するときにも仲間に背中を押されている感覚への感謝が表現されています。続くBメロ「ありがちな嘘を見抜かれ 弱気なまま外へ飛び出す みんな幻に変わっても 今なら飛べそうな気がする」では、本心ではない気持ちやコンプレックス、自己肯定感の低さからついた嘘を仲間に見抜かれてしまい、いたたまれず外に飛び出した主人公が、あらためて絆や深い関係性に気づき「自分の可能性を信じることができた」、そして「みんなと一緒なら出来る」という思いに到達していく過程が綴られています。
間奏後のサビ「いつも何かを捜すようにぶらついて 世界が震えるほどバカヤローと叫ぶ 空回りする僕がほしいのは居場所」は、自分が抱える感情の爆発を描き、不安や焦り、もどかしさを解決する方法を探し続ける姿を表現しています。
ブリッジの「ねー」から始まるフレーズは、信頼できる友へのうれしさや安心感から自然に子供っぽい口調になる瞬間であり、最終サビの「いつか行こうと誓った海で また巡り会うよ僕たちは」では、それぞれが違った未来へ進んでいっても、かつて共に誓い合った「海」という原風景で「またいつでも会える」という前向きな気持ちが込められています。
サウンド面では、80年代後半のシンセポップとロックを融合させたアレンジに現代的な立体感を加え、疾走感のあるリズムときらびやかなシンセサウンドが青春のきらめきを象徴しています。イントロは透明感のあるシンセとギターが交錯し、リスナーを一気に物語の世界へ引き込みます。AメロやBメロは控えめで切なさを伴うメロディで進行し、ブリッジではテンポ感を抑えて感情の奥行きを描き出します。その対比としてサビは力強く爆発するように展開し、仲間との絆や未来への決意をドラマティックに響かせます。アウトロはイントロと同じシンセサイザーの音色で短くフェードアウトし、余韻を残す構成となっています。
すまさ(SUMASA)です。作詞家 / ソングライターとしてオリジナルのJ-POPを制作・配信しています。80〜90年代のJ-POPに影響を受けながら、現代的なサウンドで歌詞とメロディを届けています。TuneCoreを通じてSpotify、Apple Music、YouTube Musicなど主要プラットフォームで配信中ですTuneCore Japan公式メディア『THE MAGAZINE』掲載。