Lyric

長い前髪をかきあげて

空に黄昏た

海を渡ったあの街に

君はいるのだろうか

あれから何年経ったっけな

心の時計は止まったまま

うちわで隠してキスをした

あの夏が幻のよう

会いたいな会えないな

繰り返し心は千切れそう

私大人になったでしょ？

笑顔で認めてほしい

ずっと孤独で君がいなくて

静かに年を取ってゆくよ

愛より感謝より

この気持ちをなんて呼べばいい

午後6時の駅前は

特等席だったよね

思い出深いあの場所は

いつの間に壊された

世間は狭いから

君の名前は今でも聞かなくはないよ

私は弱いから耳を塞ぐ

あの夜が幻のよう

もう二度と会えなくてもいいから

彼に幸あれと

生きてゆく時が過ぎてゆく

誰にも逆らえやしない

捨てきれない想いと

避けきれない孤独とが交差しながら

のびていた不器用な蔓を

君以外の何かで切れる頃

美しい記憶の全てが

微笑ましい歴史になるでしょう