

駅前のベンチ 風が止んで
今日もまた 空ばかり見てる
傘を持たない理由だけが
胸の奥 こだましてる
思い出すのは 雨宿りと
濡れた肩に触れた沈黙
言葉よりも 確かだった
紫陽花の青い匂い
やっぱり雨は降るんだね
わかってた それでも待ってた
心だけが追いかけて
晴れ間なんて 望んでないのに
画面越しの「ごめんね」が
ずっと耳の奥 離れない
「期待してない」その言い訳
傘の中 独りになる
やっぱり雨は降るんだね
止まることも願わないまま
沈む空を仰ぎながら
君の声 探してる
冷たい雨 あたためるのは
過去の景色じゃなくて
いまこの瞬間に
まだ残る わたしの期待
やっぱり雨は降るんだね
でもそれでも歩けるような
気がしてた この濡れた道
また明日も、きっと。
- 作詞者
しい
- 作曲者
しい
- プロデューサー
しい
- ボーカル
しい

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やっぱり雨は降るんだね
しい
放課後の駅前のベンチで、行き先のない待ち時間を抱えた17歳のわたし。予報は晴れだったのに、空は少しずつ濡れていく。坂道の神社、紫陽花の匂い、既読のまま止まったメッセージ。言葉を探すうちに日が落ち、沈黙だけが優しく並ぶ。やっぱり雨は降るんだねと受け止めて、傘を閉じて歩き出す。失うことで終わらないように、わたしは自分の呼吸に合わせて歩幅を整える。この曲は、濡れた街を帰りながら、終わりと始まりが少しだけ重なる瞬間を確かめるための歌。
アーティスト情報
しい
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