Lyric

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雨にも負けずと枯れ木を分ける 風にも負けずと荒地を嘆く

焦りと挫折の壁に凭れる 誰にも勝てぬも立て井戸蛙

発芽をすべく夜を拵える 過負荷の揺れる奥底に羅列

昨夜の侮蔑と嘘を見返す 瞼を伏せるとふと蘇る

若き日の花道を又一度 悲しみも墓石の鉛色

亡くした時間さえも溢れ出る 夏に悴んだ手を忘れ得ぬ

朗らかに法螺ばかりのさばらし 声高に良さが無い与太話

独りでに機を見てし自己犠牲 木の茂みに於いて意味を否定

義を羞じ当たり散らす負の毒素 御空に棚引きたる鱗雲

死ねば儚い有限の日々を 来ては只去り行く天と生きろ

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疎らに欹つ耳が居並び 彼方に齎す仕来りばかり

あらまし曰う君は知らない 我が闇を阻む満ち足りた愛

沙汰止みを学ぶ道は茨に 輝きを翳す身には柵

片や死も待たず静寂に混ざり 斯許りと嗤う生き恥晒し

巣立てど似た事しか謳わない 燕の雛の恋は泡沫に

連ねど詞は淀みがぶら下がり 床へ文字が落とした綱渡り

廃れ老いた物見櫓が有り 上辺のみが共に待つまやかし

不和で解いた思いは憂さ晴らし 生まれ落ちた大いなる過ち

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