Koko doko? Front Cover

Lyric

EYESHIGH

Daichi Wago, junchai

空が欠落した鳥の群れ

東京 昼過ぎ窓際で

零落 剥離する 遠くの景色、

聞こえなくなる声。

白線あちらとこちら隔て、

仕事場のビルから見える東京湾

西の方に

白昼堂々泳ぐ笹舟がひとつ

その中から

手を振ってくる

真っ白な影、

俺に向けて

手を振ってくる

真っ白な影。

仕事が片付いて

再び見ると外は雨

工業地帯の夜景、

油のような海の頬を撫でる風

何考えてたか忘れ

地下鉄に運ばれた俺の靴、

都営大江戸線は

スーツと化粧で混み合ってる

いらいらすると

首筋を掻きむしってしまうのは

俺の悪い癖だ

そういえば

アトピーの薬が切れている、

寝れない夜になりそうだ

窓の外

続く点線

病的に白いLEDが

照らしているトンネル

視界の左側から新宿の駅

ホームに並んでいる人々

色とりどりのサバクトビバッタ

ホームに並んでいる人の中で

白い生き物と

目が合った、

気がしたが

通過した 観察する暇もなく

東京、俺には速すぎる

動体視力を取り戻したい

八畳一間の寝ぐらへと

駅から続く一本の道、

ぐったりと項垂れて

固い靴底をこつこつ鳴らす

ひたひたひた

何かが追ってくる気がした

パッと振り返るが、しかし

やはりいつもの退屈な道が

続いているだけだ。

全身に湿疹が行き渡って

痒くて寝れない夜は、

真っ赤に熱った身体で

霧雨を探し街を歩いている

芸術

お前に多くのことなど

決して求めないが、

冷たい水を

コップに一杯注いでくれないか

それで口を濯いだら

俺にはやることがある

ありがとう、

ありがとう、

ありがとう。

時は丑の刻、

描く筆は濃く

夢は夜遅く

轟く

音に驚く

窓の外から手を振ってくる雪豹

俺に窓の外から手を振ってくる雪豹

俺の湿疹と同じ斑を持った雪豹

俺の影を踏んでる何千匹の雪豹

不気味な白が差し出す青いチケット

熱病 揺るがす天候 幻聴 と

カラーバー的警報映像の連続

明滅する電飾と暗緑色の印象

夢の現像

電光掲示板に映る荒天のカタパルト

比喩表現世界視覚聴覚接続良好

幻想第四次都市

メウェ市行きエンジン始動

句読点打つと深まる濃霧

此処何処?

高いとこ

もしくは

泥の底

  • Lyricist

    Daichi Wago

  • Composer

    junchai

Koko doko? Front Cover

Listen to EYESHIGH by Daichi Wago, junchai

Streaming / Download

Koko doko?

Daichi Wago, junchai

  • ⚫︎

    EYESHIGH

    Daichi Wago, junchai

    E
  • 2

    WATERGATE

    Daichi Wago, junchai

  • 3

    249309

    Daichi Wago, junchai

  • 4

    DAISEIDO CHIKA SANJUSANKAI

    Daichi Wago, junchai

  • 5

    GESTALTZERFALL.

    Daichi Wago, junchai

  • 6

    DEPARTURE

    Daichi Wago, junchai

"