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BPM88(Dメジャー)のゆったりとしたテンポで展開する、温かみのあるローファイ・インディーフォーク/スロウコアです。ブラシで擦るような引きずるスネア(スウィングドラッグ)と、裏拍で密かに刻まれるハイハットのゴーストタップが、重い足取りでありながらも前へ進む歩行のグルーヴを生み出します。アコースティックギターの静かな2コードの漂いに、時折サスペンデッドフォース(sus4)のコードが優しく混ざり合い、柔らかく膨らむアップライト風のベースが心地よい低音の土台を作ります。
ボーカルは、マイクに極限まで近づけた、少しハスキーで息遣いの交じる男性のテナーボイスです。歌詞は、寝不足のまま朝を迎え、冷めたコーヒーを横目にいつも通りの通勤路を歩く「前向きな疲弊(Optimistic exhaustion)」と都市のリアルを描いています。完璧な歌唱やドラマチックな盛り上がりを徹底的に排除し、モノラルに近い狭いセンターコアのサウンドと、広がりを持たせた残響が、聴き手を優しく包み込みます。朝の光が差し込むようにじんわりと温かさが広がる、ヘッドホンで静かに聴き入りたい一曲です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。