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2000年代後半の「ラップトップのスピーカーで聴くインディーポップ」や、未洗練なMP3時代のベッドルーム・シンセポップを忠実に再現した、BPM98(Dメジャー)のオルタナティヴ・エレクトロニカです。DX7風のエレクトリックピアノとMoog調のシンセベース、そして左にパンニングされた控えめな8ビットのメロディが、初期のドラムマシン(アタック感のない808キックとデジタルハイハット)と重なり、チープでありながら温かいデジタル空間を作り出します。
ボーカルは、テキストを朗読するかのようにフラットで感情を抑えた女性の声で、現代的なポップスの艶やかさやオートチューンは一切排除されています。歌詞は、電波が1本しかなかった時代の携帯電話や、ロード画面の円が永遠に回り続けるもどかしさを描きながら、「待つこと」が当たり前だった少し遅い世界への愛着を表現しています。14kHz以上の高音域をカットしたこもった音質や、ドラマチックな展開を持たない平坦な構成が、当時のインターネットの手触りを完璧に蘇らせる一曲です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。