※ 試聴は反映までに時間がかかる場合があります。
※ 著作権管理事業者等が管理する楽曲は試聴できません。
楽曲解説:7年目の桜 〜2026 Bloom Mix〜
【はじめに:2025年秋から、さらに一歩先へ】
2025年の秋、長男が小学校に入学した当時の初々しい記憶を辿りながらリリースした「7年目の桜」。あれから季節は足早に過ぎ去り、2026年の春、彼はもう小学校4年生になろうとしています。
低学年から高学年へと差し掛かるこの時期、子供の世界は家庭から外へと、驚くほどの速さで広がっていきます。今回、あえて自らの声とギター、ピアノという、嘘のつけない「等身大のアンサンブル」でリミックスした「Bloom Mix」は、そんな彼の背中を見守る父親としての、今の偽らざる心境を刻み込んだものです。
【構成に込めた「寄せては返す波」のような記憶】
今回のリミックスで最もこだわったのは、音が消え、そして再び溢れ出す「ダイナミズム」です。
イントロのギターアルペジオが止まり、1番のAメロで歌声とピアノだけになる瞬間。それは、静かな部屋で一人、息子が赤ん坊だった頃の柔らかい匂いや、初めて歩いた日の震えるような感動を思い返している「親だけの聖域」です。
しかし、間奏で一度ギターが鳴り響き、再び2番のAメロで「静寂」へと戻る。この「繰り返される静けさ」こそが、今回のリミックスの核心です。 「新4年生」という、少しずつ親の手を離れ、自分の足で歩き始めた今の逞しい姿。その喜びを噛み締めようとするたびに、ふと「幼かったあの日」の記憶が、寄せては返す波のように胸を締め付ける。その、割り切れない親心の揺らぎを、この「静寂へと戻る瞬間」に託しました。
【歌詞に込めた「無上の喜び」と「背中合わせの切なさ」】
歌詞の行間には、親としての複雑な葛藤が息づいています。 新しい世界へ、自らの意思で歩み始めた長男の姿は、間違いなく「無上の喜び」です。一人の男の子として自立していくその一歩一歩は、家族にとっての誇りであり、未来への希望そのものです。
しかし、その喜びは、常に「切なさ」と背中合わせです。 「年月」という風は、あまりに速く、残酷なほど鮮やかに吹き抜けていきます。 「あっという間に大きくなってしまう」 その事実は、幸福であればあるほど、胸を強く締め付けます。昨日まで届かなかった場所に手が届くようになり、昨日まで共有していた秘密が、彼の内側だけのものになっていく。その成長を心から喜びながらも、二度と戻らない「今この瞬間」が指の間からこぼれ落ちていくような感覚。
タイトルの「Bloom(開花)」には、子供たちの才能が花開くことへの祝福だけでなく、その花びらが舞い散る瞬間の儚さ、そして、その一瞬の煌めきを一生忘れないという父親の誓いを込めました。
【Bメロからの解放、そして未来への共鳴】
2番のBメロから、再びギターが合流し、そのままアウトロの終わりまで音の厚みが増していきます。 これは、切なさを抱えながらも「今の彼」を全力で肯定し、共に未来へ進んでいく決意の表れです。ピアノの優しさにギターの力強さが重なり、アンサンブルが最高潮に達する時、それは新4年生となるまでの月日と、積み重ねてきた家族の絆が、一つの光となって響き渡る瞬間です。
【結びに代えて】
「7年目の桜 〜2026 Bloom Mix〜」は、特定の誰かのための歌でありながら、子を持つすべての親、あるいは「大切な誰かの成長」を見守るすべての人に捧げる物語です。
喜びと切なさは、同じコインの裏表。 その両方を抱きしめながら、今年もまた桜を見上げる。 この曲が、皆様の大切な記憶の1ページにそっと寄り添い、優しい風を届けることができれば、これ以上の幸せはありません。
子どもと子育て世代向けの楽曲を制作しています。 子ども5人の育児を妻と2人3脚で10年間してきました。子ども向けの番組で流れる楽曲を10年間毎日のように聴き、自分でも育児を通して感じたことや思いを楽曲で表現し、たくさんの子どもやそのご両親に喜んでいただきたいと思い作曲を始めました。 親子が一緒に聞いても、子供だけでも、大人だけでも楽しめる音楽ジャンル「キッズ&ペアレンツ」の楽曲を制作しています。
7年目の桜〜2026 Bloom Mix〜