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完璧な親になれない、すべての人へ
日中、仕事に家事、そして育児。私たちは常に何かに追われ、心身ともに「いっぱいいっぱい」な状態で毎日を過ごしています。子供の無邪気なわがまま、突然の癇癪、繰り返されるいたずら。頭では「感情的に怒ってはいけない」「優しく諭すべきだ」と分かっていても、余裕を失った心はつい声を荒げてしまう。育児書やネットの情報が説く「正解」とは程遠い自分に、深く傷ついているパパやママは少なくありません。
本作「ペアレンタルノクターン」は、そんな綺麗事だけでは語れない育児のリアルと、その根底にある無償の愛を、静謐な夜の情景と共に描いた1曲です。
自己嫌悪の夜を、愛を確かめる夜に
物語の舞台は、嵐のような一日が過ぎ去ったあとの深夜。
昼間の騒がしさが嘘のように静まり返った部屋で、すやすやと眠る子供の寝顔を見つめる瞬間から始まります。
「どうしてあんなに怒鳴ってしまったんだろう」
「もっと笑ってあげられたはずなのに」
暗闇の中で湧き上がってくるのは、後悔と自己嫌悪です。暴力やハラスメントが許されないのは当然のこと。しかし、必死に躾けようとするがゆえの叱責や、余裕のなさから出た言葉までもがすべて「悪」なのだとしたら、親としての自分を肯定する場所はどこにもなくなってしまいます。
けれど、私は思います。
「育児で求められているのは、教科書通りの『正解』だけなのだろうか?」と。
もがき、悩み、時に間違えながらも、子供の幸せを願って走り続ける。その不器用な姿こそが、何よりも尊い育児の真実ではないでしょうか。
「明日はもっと、優しくなれる」
夜の静寂(ノクターン)の中で、昼間の喧騒から解き放たれたとき、私たちの心には再び温かな灯がともります。じっと寝顔を見つめていると、溢れてくるのは「あなたは私の宝物」という純粋な愛。
「ごめんね。でも、大好きだよ。明日はもっと優しくするからね」
そうやって自分を許し、愛を再確認して眠りにつく。それは決して弱さではなく、明日をまた全力で生きるための、パパとママにとっての「聖なる儀式」です。
アーティストからのメッセージ
今、自分を責めてしまっているあなたへ。
同じように悩み、夜に一人で反省しているパパやママは、世界中にたくさんいます。あなたが自分を責めてしまうのは、それだけお子さんと真剣に向き合い、愛しているという何よりの証拠です。
この曲が、張り詰めたあなたの心を優しく解きほぐす子守唄になることを願っています。今日という日を精一杯走り抜けた自分を、どうか褒めてあげてください。そして、温かい気持ちで眠りにつき、また明日、大好きな子供たちと新しい一日を始めてほしい。
「ペアレンタルノクターン」——これは、戦うパパママたちに贈る、救いと再生の夜想曲です。たった3分弱、ワンコーラスのみの楽曲ですが、私の上記の思いを凝縮した1曲にしました。
子どもと子育て世代向けの楽曲を制作しています。 子ども5人の育児を妻と2人3脚で10年間してきました。子ども向けの番組で流れる楽曲を10年間毎日のように聴き、自分でも育児を通して感じたことや思いを楽曲で表現し、たくさんの子どもやそのご両親に喜んでいただきたいと思い作曲を始めました。 親子が一緒に聞いても、子供だけでも、大人だけでも楽しめる音楽ジャンル「キッズ&ペアレンツ」の楽曲を制作しています。