

路地裏に入り込んでとりあえずこの店にしよう
氷が溶ける音がカウンター越しに聞こえた
ねぇマスターと若い彼女 サングラスで誘っていた
その場でグラスを拭いたまま 真顔のまま
その横でまた湯気が湧いた
この辺りの地図はどうも
わかりづらいと向こうの席から
聞こえてくるそりゃそうだ
迷い込んでここにいる
入り組んだ迷路のような
何処か懐かしくなるような
グラスにつく結露の水溜まり
こうして夏が終わる
時間が止まっているような
夏には思えないような
そんな名もない喫茶店で
一夏の恋をした
昼下がり 夢さながらに
うとうと眠りたくなって
読んでいた小説を机に置き
窓の外を眺める
気配がして目を向けると
申し訳なさそうに頭を下げ
本を取り出し嗜む姿
何故か胸が苦しくて
入り組んだ迷路のような
何処か懐かしくなるような
グラスにつく結露の水溜まり
こうして夏が終わる
時間が止まっているような
夏には思えないような
そんな名もない喫茶店で
一夏の恋をした
- Lyricist
Barbaboy
- Composer
Barbaboy
- Producer
Barbaboy
- Guitar
Barbaboy

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