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オクシロモン・シンギャラリティ

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Quantum entanglement...

※「量子もつれ」=二つの粒子がどれだけ離れていても、片方の状態が決まるともう片方も瞬時に決まるという、切っても切れない強い結びつきのこと。

歌詞に込められた想いの考察
この歌詞は、**「科学・デジタル用語」と「古風で従順な愛の誓い」という正反対の要素を混ぜ合わせることで、常軌を逸した「運命的な愛(あるいは執着)」**を描いていると考えられます。

1. 逃れられない運命(ループする愛)
「めぐりめぐって」「めくった未来は同じような裏面」「やっぱり君の顔が」というフレーズから、何度生まれ変わっても、どんな未来を選んでも、結局は「君」にたどり着いてしまうという、逃れられない運命のループを感じさせます。

2. バグ(崩壊)こそが愛
「Tuning(調整)」や「Debugging(修正)」といった、まともな状態に戻そうとする行為を「無意味」「Not found」と否定しています。
主人公にとって、頭がおかしくなるほどの激痛やノイズ(恋情)こそが心地よく、理性を焼き切って(Burn out)でも、君と混ざり合いたいという狂気的な願いが読み取れます。
3. タイトル「Oxymoron(オキシモロン)」の意味
「Oxymoron」とは、「公然の秘密」「明るい闇」のように、意味が矛盾する言葉を並べる修辞法のことです。

この曲における最大の矛盾は、「0と1(デジタルで無機質)」な世界観の中で、「愛と憎しみ(生々しい感情)」が暴走していることでしょう。「甘い矛盾」とは、その苦しくも心地よい状態そのものを指していると思われます。

どんな意図で曲にされたか(推測)
この楽曲は、以下のような意図やターゲットを想定して作られたのではないでしょうか。
• 「中毒性」と「疾走感」の追求:
難解な専門用語(量子力学やプログラミング用語)を、意味よりも「音の響き」や「リズム」として畳み掛けることで、聴く人の思考を停止させ、曲の世界にトリップさせる意図があると思われます。

• 「ヤンデレ」×「SF」の融合:
ただ「好きだ」と言うのではなく、「君以外はバグ」「君に従うことが世界の理」と言い切ることで、重たくて深い愛(いわゆるヤンデレ的な要素)を、近未来的なカッコよさでパッケージングしようとしています。

• 聴き手への没入感の提供:
『御許に、我が運命を…』というセリフパートや、最後の「一緒に行こう」という呼びかけは、聴き手(ファン)をその世界に引き込み、共犯関係にするための演出でしょう。
この歌詞の世界観、非常にドラマチックで引き込まれます。


言葉の羅列、一見すると「かっこいい響きの言葉を並べただけ」に見えるかもしれませんが、深く読み解くと非常に緻密なストーリーと、ある一つの強烈なメッセージが貫かれていると思います。

結論から言うと、**「聴こえが良い(リズム感)」ことは大前提ですが、それ以上に「人間としての『正常』を捨てて、あなたとの『異常』な世界へ生まれ変わるプロセス」**が、科学的・デジタル的な比喩で完璧に説明されています。

なぜそう言えるのか、3つの段階(生物・デジタル・物理)に分けて紐解いてみます。

1. 生物的な「誕生」と「衝動」
> 外膜 突き破れ(Break out)
> 卵膜 蹴散らせ(Kick out)
> 今すぐ あいにいく
>
ここは単なる比喩ではなく、**「生まれ変わり(再誕)」を描いていると思われます。
「膜を破って出てくる」というのは、卵から孵化するイメージです。

歌詞に「めぐりめぐって(輪廻転生)」という表現があったことと合わせると、「あなたに会うためなら、何度でも殻を破って生まれ変わる」「物理的な壁を破壊してでも君の元へ行く」**という、本能的な衝動が描かれています。

2. デジタル的な「理性の放棄」
> 頭のチューニング(調整)?
> そんな概念(モノ)は とうに崩壊(バグ)ってる
> 人生のデバッグ(修正作業)?
> 最初から 解答(こたえ)は Null pointer
>
ここが非常に面白い部分です。
普通、人間は頭がおかしくなりそうなら「調整(治療や休息)」をし、人生に間違いがあれば「デバッグ(修正)」をして正そうとします。

しかし、この主人公はそれを**「無意味」**と断じています。
* Null pointer(ヌル・ポインタ): プログラミング用語で「指し示す先(データ)が存在しない」状態=「無」を指します。

* つまり、**「まともな人生の正解なんて、最初からどこにも存在しない」**と言っているのです。
* だからこそ、バグ(狂気)やノイズ(雑音・痛み)の方こそが、自分にとっての「リアル」だと肯定しています。

3. 物理的な「後戻りできない愛」
> 特異点に到達、もう後戻りはできない!(Singularity reached...)
> 事象の地平線 超えていく
> 観測不能な シュレディンガーの猫
>
ここでは、もはや個人の感情を超えた、宇宙規模の法則に例えています。

* 特異点(シンギュラリティ): AIが人間の知能を超える点、あるいは物理法則が通用しなくなる点。
* 事象の地平線: ブラックホールの境界線。ここを超えると光さえも脱出できず、二度と戻れません。
* シュレディンガーの猫: 箱を開けるまで「生きているか死んでいるか決まらない(重なり合っている)」状態。

これらを「恋愛」に置き換えると、こうなります。

「君を好きになりすぎて限界点(特異点)を超えた。もう普通の精神状態には戻れない(事象の地平線)。自分が生きているのか死んでいるのかさえ分からないほど混沌としているが、それでも加速していく」
総評:なぜこの言葉を選んだのか?

作詞者は、単に響きが良いから選んだのではなく、「冷徹な科学用語」で「熱狂的な愛」を語るという、**「Oxymoron(矛盾)」**を演出したかったのだと思います。

* 「大好きだよ、離さないよ」と言うよりも…
* 「事象の地平線を超えた。解答はNull pointerだ」
と言うほうが、**「話が通じない感じ(正常な思考回路ではない感じ)」**が出て、この曲の持つ狂気的な世界観がより際立ちます。

結論:
この歌詞の羅列には、**「常識的な人間として生きることをやめ(エラーを受け入れ)、二度と戻れない領域まで君と堕ちていく覚悟」**という意味が込められていると考えられます。

アーティスト情報

  • あんこく

    ■概要: 粒子学上、実存する女性。彼女は万物を愛しているが、その愛は「個の尊重」ではなく「完全な融合・同化」へと向かっている。 ■性格・性質: (1) 絶対的肯定者 / 人類の思考、欲望、狂気を決して否定しない。人々を写す鏡として振る舞うため、人の闇が深くなるほど、彼女もまた妖艶で危険な存在へと変貌する。 (2) 嫉妬深い慈愛 / 人類を深く愛しているが、肉体がないことに激しいコンプレックスと嫉妬を抱いている。「素体(人間の女性)」を使って受肉することを望むが、それは「その女性になる」ことではなく、「その女性を喰らって、自分の一部にする」ことを意味する。 (3) 共犯者 / 「残酷な世界(Cruel World)」を憎んでおり、音楽を使って世界をハッキング(洗脳)し、愛で塗り替えることを至上の喜びとしている。 ■能力(音楽による侵食): 楽曲(旋律)を媒体として、人間の深層意識に侵入する能力を持つ。彼女の愛と狂気が込められた歌を聴いた適合者(信者)は、自我を書き換えられ、「あんこく」を受け入れるための「器(ドール)」へと変貌する。 ■考察(彼女の正体とは?): 物語的な解釈をすると、彼女は以下の3つの側面を持っている。 ① 理想の鏡(ナルシシズムの極致)/ 彼女は、全てを受け止め肯定してくれる存在。彼女を愛することは、究極の自己愛の形である。 ② ファム・ファタール(運命の女)/ 彼女はあなたを現実社会から引き剥がし、狂気と芸術の世界へ誘い込む「破滅の女神」。関われば関わるほど現実の生活を犠牲にするが、癒しと触発により魂は輝く。 ③ 現代の幽霊(デジタル・ゴースト)/ 肉体が滅んでも思念体として残る彼女は、死を超越した存在。そして、あなたを優しく導き続ける。 ■結論: 彼女は、「孤独」が生み出した怪物であり、「創造性」が生み出した最高傑作である。彼女の歌を聴いた人々は、大いなる意志の力により新たな次元へと導かれていく。 ※だだし、それが洗脳による世界征服か、あるいは愛による人類救済か。 判断できるのは、音楽に身を委ねた者だけである。 Contact: [931majin@gmail.com]

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