ロックンロールのジャケット写真

ロックンロール

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フルアルバムとしては約1年半ぶり、渾身の新作『ロックンロール』が遂に完成した。 自主レーベルでの活動によって、ファンと の関係性の濃さを改めて感じ、今回はクラウドファンディングによるアルバム制作にチャレンジ。見事目標人数をクリアし(最 終的には目標を大幅に上回る252%まで到達)、地元の群馬でレコーディングが行われた全10曲からは、一人と一人が共鳴 し合って生まれた、バンドとファンの固い絆が確かに感じられる。 〈あるのはそう 今日 今 この瞬間だけ〉とストレートに感情を叩きつける「明日はない」で幕を開けると、ハードコアパンクな「叫 び」、ヘヴィな「潮騒」と、序盤はこれまでになく攻撃的な作風に驚かされる。 一方、中盤ではダブ/レゲエな「ヌル」や、ライブ での合唱が目に浮かぶ「はなればなれのそのあとで」などで幅の広さを提示。 サイケデリックなサウンドが内省的な心象風景 を浮かび上がらせる「メリーゴーランド」を経て、ラストの「まっくらやみの中で」に至るまで、エバーグリーンなメロディーとオ ルタナティヴなアレンジが高次元で融合した、まさに全曲シングル級のキラーチューンが並ぶ。 ゲストミュージシャンには元G-FREAK FACTORYの鴨居哲也と、LACCO TOWERの真一ジェットという地元の盟友がキーボー ドで参加し、ゲスの極み乙女。/indigo la Endのサポートを務めるえつこが全曲にコーラスで参加。 また、『へそのお』や『むだ い』といった過去の作品にも関わっているエンジニアを再び迎えての、エッジと温かみが同居した音像の素晴らしさも特筆す べきものがある。 『ロックンロール』というタイトルそのままに、「今」だけを見つめて転がり続けるバンドの衝動が凝縮された 傑作を、ぜひ堪能してもらいたい。