目を埋める白化粧
春を待ち侘びた
伊豆沼の恵みを受けた畑と
腰を折り睨めっこ
稲穂が垂れて
酒盛り神無月
家族で稲刈り
いずかった長靴
今はどこにあるのか
誰も
持ってないあなたの隠し味
もう一度
聞きたかった
あの呼ぶ声
微笑む日差しのような
柔らかな腕の中
感じてる温もり
ずっと繋がってたくて
ばあばあが生きた時代は
どんな風が穂を撫でいったのか
幸せを祈った証は
曲がった腰と優しい皺
目を埋める碧は
流れた涙
灼熱の空の下
響いてるざわわ
デイゴ色に染まる赤土
7つの双子は
売られ渡る糸満
月を映す小川
蛍の灯も
見えぬまま
涙そうそう
おじいと出会って
ぬちぬんまりん
一度でも
呼びたかった
ねえおばぁ
白波に堕ちる夕日と
一歳の孫抱く姿
見つめてる刹那を
ずっと繋がってたくて
おばあが生きた時代は
どんな色が花を染めたのか
ガマの中
祈った証は
曲がらぬ腰と
優しい皺
ばあばあが生きた時代と
おばあが生きた時代の
揺れる稲穂
萌ゆるデイゴ
ずっと忘れたくなくて
ばあばあが生きた証と
おばあが生きた証は
今
繋がれたこの命
曲がった腰と
優しい皺
曲がらぬ腰と
優しい皺
- 作詞
HiDE春
- 作曲
HiDE春
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腰と皺
HiDE春
アーティスト情報
HiDE春
HiDE春 Japanese 魂(Soul) Singer 3児の父である背景から家族や友人を想う気持ちを真っ直ぐに伝える楽曲と、繊細ながら芯の通った歌声で聴く者の心を震わせる唯一無二の魂(ソウル)シンガー。 5歳上の兄の影響で幼い頃から音楽に触れて育ち、18歳で自身のルーツである沖縄に移り住み音楽活動を開始する。 20歳で本格始動に向け上京後、2016年にはAK-69 が代表を務める「Flying B Entertainment」と契約。 同年 新人アーティストながらAK-69のゲストアクトとしてフィーチャリング曲の「Flying Lady」を日本武道館で披露し、1万人を魅了した。 2019年 自身の妻へ向け書いた楽曲「ぷろぽーず」がTikTokで話題となり、サブスクリプションにおける再生回数が290万回を超え一躍注目を集める。 2020年から音楽の原点である沖縄へ拠点を戻し「HIDE春」から「HiDE春」へ名義を変更。 2024年 単身で再び東京に戻り、新たな挑戦を始めた。
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HiDE春