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『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』などに代表される菅野よう子の劇伴音楽を彷彿とさせる、アートロックとネオクラシカルが融合したプログレッシブな傑作。92BPM・6/8拍子の翳りあるワルツから、4/4拍子の倍テンポへと展開するスリリングな構成美が、聴く者を深淵な世界へと引き込みます。
テーマは「エントロピー(秩序の崩壊)の美しさと、それに抗う愛の熱量」。スタインウェイの親密なピアノと生の弦楽四重奏に、フレットレスベースと電子的なパルスが脈打ち、アルカ(Arca)的なグリッチ・ノイズが冷たいエッジを加えます。抑制の効いたメゾソプラノ・ボーカルが「熱力学的には孤独が正解でも、私(わたし)は間違った愛を選びたい」と歌い上げる展開は圧巻。スポークンワードのブリッジを経て、Bフラット・マイナーから同名調のAシャープ・メジャーへと劇的な転調を遂げるラストは、崩壊の先にある圧倒的な肯定感と熱に満ちています。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。