Lyric

蝋燭の灯り　照らされる和室　紫　白檀の煙　燻される四隅　暗がり

揺り籠から墓場　頭から爪先

聖域は禁足地　秘められた羽ばたき

目覚める日出る国　流れ星の瞬き

昼でも暗い茂み　誰もいなくて怪しい

復元された遺跡　辞世の句は字余り

黒い眼を光らし　出会う人を労り

腹を割る気晴らし　笑い話　拝む朝日

男の持つ傘に　狐の嫁入り　慌ただしい

毎日　新しい　一張羅の肩慣らし

赤ん坊をあやし　何度も汗を流し　年寄りを敬い　かける磨き　また再び

百姓も商人も侍も忍者も踊り出す夜

生まれながらにみんな迷いの中　手を取り合って共に歩こう

演奏は感情の発露　言動は魂の躍動

生きてる色が透ける薄氷　花びらと風に揺れる落葉

山の頂の雪が溶ける頃　里には見慣れた顔が集う

正直怖いが積んだ功徳　大きい空に霞んだ雲

破れ障子に昼行灯　尻目に今日も取り入れる作物

おかわりあるよ　頬張る子　色々あるがなるようになるよ

世界を動かす力は無くとも　きっと意味がある　今からやる事

手を繋いでほのぼの歩こう　生まれた時に元々あるもの

時間流れても切れない愛情　離れても消えない体温

自分を見つめて舌転がすと　聴こえなくなる都の雑音

逢魔時を超え街は落陽　孤独を噛み締め涙拭こう

魑魅魍魎　成り立ちは無常　寝ぐらに帰れない烏よ

同じ空の下　世界の見え方他と違う

愛おしい　心の奥底から　ただ存在する事の尊さ

自由な見た目が選べる　自分が光れば照らせる

跳ね返ってきて芽が出る　より良い未来をいつでも目指せる

人の幸せを願える　狭いままで広げられる

受け入れたら認められる　滝の水で清められる