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桜の花

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夜のネオン街(桜坂)の居酒屋やスナックを舞台に、過去の後悔や挫折を酒でごまかす孤独な主人公を描いています。他人のことなどどうでもいいと突っ張る荒んだ心の中で、ただ一人「お前」という存在だけが心の拠り所(心根の底 咲く花一つ)です。「人は桜のようにいつか儚く散る定めだからこそ、命ある限りお前だけを愛し抜く」という、裏ぶれた生活のなかで男が胸に秘めた、一途で痛切な純愛の決意を歌っています。
「ほぞを噛む」「生き道失くした」単なる失恋だけでなく、自分の人生そのものに対する挫折感や、やり直せない過去への後悔が、グラスの酒(涙の雫)に溶けていく哀愁があります。
「ネオンの灯り 蛍のように」都会の夜の冷たさと寂しさを、人工的なネオンの光で表現しています。引き寄せられるように店に入り、泥酔していく主人公のうらぶれた背中が見えるような描写です。
「舞い散る定め」と「愛しぬく」の対比演歌でよく使われる「どうせ散る命なら、せめて愛に生きる」という破滅的で美しい美学です。「お前だけ」というリフレインに、切羽詰まった感情の昂ぶりが込められています。