超える背中に果ては無く冷たく、
いつしか妄想の中でだけ哀愁を増していく想いと重なって
噛み潰した言葉の数だけ飲み込んだ苦虫
何年生きようと助手席で聞いた
あの言葉だけが胸を抉る
偉くなりたい為に食って来た訳じゃねぇ
過ぎた年月が
いつかこの怠慢を生んだ
歩道橋、滲んだ、夕凪に暮れた月も
軋んだ感情を取り零した言葉も
街灯、消えてく、道に写した名前も
灯台の薄日に勝ることなんて無かった
A4のノートを最後まで使い切る事は出来なかった
便箋に言葉なんて敷き詰めれなかった
教科書に載った言葉に共感なんて出来なかった
いつまでも反芻する幻聴の声は望郷の声と重なり
杯中の蛇影にばかり怯え
そんな自分に嫌気がさした
噛み潰した言葉の数だけ飲み込んだ苦虫
何年生きようと助手席で聞いたあの言葉だけが胸を抉る
偉くなりたい為に生きて来た訳じゃない
あの言葉の意味を証明したかった
「上ばかり見んなキリがねぇから、下も見んなよ落ちるだけぜ」
分かってんよ分かってるさそんな事と
比べ合いに意味なんてあるか、勝つか負けるかちげぇだろ
やるかやらないかだ
なぁそうだろ
偉くなりたい訳じゃない、
誰かに勝ちたい訳でもない
ごめんな
それでも俺は
上を目指すよ
- Lyricist
jyunyamomose
- Composer
kotamurai
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Artist Profile
koganemushi
poetryreading band koganemushi
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