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1994年にイギリスのSusan Lowly(William Bennett氏(WHITEHOUSE)運営)からリリースされた”Extreme Music From Japan”コンピレーションCDで初めて頭角を現してから約30年近く、コンスタントに作品リリースとライブ活動を展開しているGovernment Alphaの新作。活動当初から録音作業に使用していたDATデッキとカセットMTRの寿命による廃棄から、新たなワークステーションとして漸く取り入れたDAWによる完全デジタル録音へと移行した、いわば新サウンド形態へと変革した音響作品集でもある。Government Alphaのスタイルであるハーシュノイズの攻撃性に加え、以前にも増したカット・アップ・コラージュにも似た目まぐるしいほどの展開と、幾層にも重なって広がる音響世界。パソコン作業への移行によって意図せぬうちに、演奏よりも編集に重点が置かれて行く過程から喪失して行くライブ感に対して、敢えてライブ音源を解体して素材として楽曲の中へと融合させて行く擬似ライブ展開。それは逆に、ライブ演奏での再現は不可能であることを示唆しているのであるが、コロナ禍でライブ活動自粛の続く中であるからこそ、音源制作の中で完結できる手法として見出した、Government Alphaにとっての擬似ライブ表現であるのかもしれない。2022年新作、ハーシュノイズの斜め上を行く過剰なる電子音響作品。
Government Alphaは、日本を代表するノイズアーティストです。アーティストは、90年代より自主レーベルのXerxesとアメリカ及びヨーロッパのレーベルから多くの作品をリリースしてきました。そして現在も、その作品のスタイルは変わらず強力なままです。その作曲して録音した曲の音圧は、いつも聞き手を圧倒しています。作品は、ハーシュノイズでありながら、電子音楽の要素を含んだ構成的な手法を用いています。
UPD organization, Meditation Records