Lyric

瞼の裏に浮かぶ横顔と

溜まりっぱなしの空き缶と

こんなのばっか あれから

ぽっかり空いた あれから

一人で眠る夜は快適で

部屋が広いな って思った

物が減ったのに散らかる理由はなんだろう

分からないや

買い食いばっか あれから

シャワーで済ます あれから

写真が減った あれから

まあ意外とさ

僕は

それなりの生活を

それなりにやっている

それでいい筈なんだよ

元々は

でも

それなりの生活の

隣に一人足んなくて

それなりにしんどいな

って

呟いた

“もしも” や ”たとえば”

その逆ばっか選んでいた

戻らない

戻らないから

消えないよな後悔が

朝日は音も立てずやってきて

無言のままに僕を起こす

トースターには余白がいっぱいだ

こんなもんで足りるんだ

何日経った？ あれから

すっかりこれに 慣れたな

なんて 嘘に疲れたな

ああ、焦がした

僕は

それなりの生活を

それなりにやっている

それだけで限界なんだ

本当は

まだ

それまでの生活の

面影が残っている

今日は無性に月が遠く見えるな

僕なりの生活を

とりあえずやっている

そんなのどーだっていい、か

そりゃそうか

ただ

それなりの生活を

それなりにやっている？

そっちはどうだい、とか

もう聞けないが

心が叫ぶんだ

そいつを脳が拒むから

届かない

届かない

それだけなんだ

分かっていた