Lyric

柔らかい陽の光に包み込まれる

春を告げる あなたは綺麗なんだ

遠巻きに見たって一目瞭然

その差は歴然 そこらの紛いものとじゃ

大人になってからもう 何回目の春だろう

散りゆく花びらも 何億枚見ただろう

だけど違うんだよ あの日からあなた私の

春の色を変えたの きっとあなたは知らない

でも構わない

艶やかに舞った桜の花

はらりはらりはらりはらり

瞬きの間すら惜しませるような

はでやかに舞ったあなたは花

ふわりふわりふわりふわり

呼吸すらどこか置き去りにした

押し寄せる衝動の波に飲まれる

ただ身を任せる あなたに溺れてるんだ

頭の先から爪先まで流れる

あぁ最早サダメ もう戻れなくてもいいや

光の雨の向こう 踊る姿、幻の様

掴もうと手を伸ばせど 触れない蜃気楼

ずっとここで待ってたんだよ

やっと今出逢えたんだよ

一つだけ願うのはそう もっと貴方を知りたい

でも叶わないや

麗かに舞った袖口から

はらりはらりはらりはらり

追いかける程に擦り抜ける様な

儚げに舞ったあなたは花

ふわりふわりふわりふわり

掴めずともそれで良かった

艶やかに舞った桜の花

はらりはらりはらりはらり

瞬きの間すら惜しませるような

はでやかに舞ったあなたは花

ふわりふわりふわりふわり

呼吸すらどこか置き去りにした

此処に凛と聳える春の樹