それは酷く小さな
脆く真綿のような
醜い恋心でした
曇天 バス停の側で
ぽつり 一粒染みついて
ぼんやり立ち尽くしていた
届きそうで届かない
未練がましい無力さに
呆れるほど滑稽でした
薄れていく背中が
震える指先と共に
雫に映し出していた
失ってから気づく寂しさは
どれほど痛いものでしょう
見つかるはずのない面影の
夢を見ていた
静寂の中立ちすくんでは
必死に責めてばかりいて
心が引き裂かれるくらい
視界が崩れていた
お願い
今更気付いても遅いのに
崩れ落ちそうなほど
欲しかったのは
ちゃんと君だったよ
想うほどに苦し過ぎて
だから
あと一度だけは許して
この想い届かなくとも
大事なのはちゃんと君だったよ
残り香を感じていたいの
胸を抉る痛みが
肌を刺す孤独が
染み付いて離れないのなら
月明かりさえも
消えないまま
それは酷く小さな
脆く真綿のような
醜い恋心でした
雲はいつしか影になり
忘れる間もなく枷になり
ぼんやり立ち尽くしていた
- Lyricist
Laila
- Composer
kuga
- Vocals
kana
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sorrow
Laila
- 2
Petrichor
Laila