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BPM120(Dマイナー)の心地よい速度で転がり続ける、過呼吸気味の現代の脳(オーバースティミュレイテッド・ブレイン)に向けたミニマリスト・エレクトロニック・スロウコア/ベッドルーム・テクノです。1拍目と3拍目を刻むパンチの効いた電子キック、あえて6ms(ミリ秒)グリッドからずらして人間味を持たせたコンプレッション・スネア、そして5拍ごとに強弱を変化させながら±3msの幅で揺らぐ16ビートのハイハットが、中毒性の高いハイドロリックなグルーヴを形成します。50〜80Hzの帯域を滑らかに這うサブベースのポルタメントが、時折メジャー7thの不穏で温かみのある光彩を放ちながら、低音の重力線を描き出します。
ボーカルは、残響を完全に遮断した至近距離(クローズマイク)のドライな声。メロディを歌うのではなく、スタッカートな音節と言語の摩擦音(子音)をパーカッションの一部として機能させる、ストイックなデジタル・ラップスタイルです。歌詞は、深夜に無数のブラウザタブを開き、目的もなく画面をスクロールし続ける「情報の過剰摂取」状態から、あえてループに脳の同期(シンク)を委ねることで、静かな没入へとエスケープしていくリアルを淡々と切り取っています。左から立ち上るフィルタード・ノイズと、右からこぼれるミニマルな旋律の断片が立体的な音響地図を作り、最後はすべてのリズムが唐突に削ぎ落とされ、純粋な低音の信号(シグナル)だけが残って潔く完結する、ストイックかつ機能的な深夜の作業用トラックです。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。