季節の終わりが足元から聞こえた
もう何度目だった?
崩れていくような感覚
居心地の悪い浮遊感
思い出はいつか気化して
心臓の温度奪っていく
感情、平熱になって
それなら全部溶けて忘れてしまうの?
私が居たことも全部無かったことになるのかなぁ
火照った心の熱を攫っていく
湿っぽい秋の記憶空っぽになる
遼遠に消えていく夢想をまた一つ
私は隣で看取っている
空白を逃れたい指先が空を切った
溶けてく記憶に縋るしかできなかった
私に語り掛けた「忘れようとしないで」
消えてしまうのかな
極彩に見えた景色が揺れて
またモノクロに戻っていく
意味も消えていく
ネオンと街頭、落ちる英、落陽も
全て幻想だと思い込んで現実から目を背けた
乾いた心を優しく撫でて
摩擦で落ちていく欠片を拾って
新しい偽物をまた一つ作った
どうにか私が保てるように
- 作詞
白波海音
- 作曲
白波海音
白波海音 の“気化熱”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード