ウミのジャケット写真

歌詞

タユタウ

YAMORI

4000グラムオーバーで誕生

周りの子の2倍近い体重

だったのが今やちっぽけな毎日

口が達者なだけの社会人

ふと足元見てハテナが浮かぶ

生きるって何?現在地揺らぐ

繋ぐイヤフォン

音楽がGPS 鼓膜躍る

ああ、今日もいい日です

皿をクルクル洗うたびに

社会をグルグル回す

歯車になった気分

めちゃくちゃ売れた日のこと

夢みれば

リリックよりあなたに

あげたいモノが

浮かぶ掴むふたつの光

ステージライトにあなたの額

透かして見ればバラ色の未来

いつかそんな風に

なんて言えるこんな青さだって

賞味期限が切れる日が来るのか

嫉み僻み嫌味痛み全部片付けられる

ようなオトナなんて

つまんない散らかしてる気持ちも

丸ごと愛せるなら

時おり指折りひとつひとつ拾うよ

泳ぎながら流され届きながら離され

そんな日々に願い ただ唄ってる

たゆたって

また間違いさがし

まだ幻のアンサー

また明日へ

しょうがないことだって

愛せるように変わって

光って

いつも通りひとり

ポロリポロリ奏でるミュージック

フツーに足してく彩り

気づけばこればっか

人に言わせりゃバカ

いやだまだまだ揺られてたいこの波

尽きない愛ゆえの出会い

次第にいなたい未来にライドオン

渦がグルーヴし生まれる

グッドミュージックに

ずっと夢中でいたい

このままずっと続かないきっと

となり合わせのニート

ビート刻んでる合間友達は会社

逞しさじゃ敵わないな

少しでもあなたと笑えるように

唄ってる 唄ってる

たゆたって

また間違いさがし

まだ幻のアンサー

また明日へ

しょうがないことだって

愛せるように変わって

光って

たゆたって

また間違いさがし

まだ幻のアンサー

また明日へ

しょうがないことだって

愛せるように変わって

光って

  • 作詞

    YAMORI

  • 作曲

    YAMORI

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海→内省とゆるし
自分の海に対するイメージは、楽しいだとか、爽やかだとか、そういうものじゃない。どちらかというと少しシリアスで、測りきれない大きさからくる怖さと頼もしさみたいなものがある。
だから、遊ぶことよりも、静かに眺めていることが多い。大きくて測り知れないものを目の前にすると、自分を少し遠くから眺めている気分になる。時間と空間が少しゆったりし始める。銭湯にいる時と少し似ていて、非日常から日常を省みている感じ。
そうして、自分との静かな対話が始まる。鏡の中の自分を見ているのとは少し違う、どこか鳥瞰的な対話。
最近の悩みや迷い、なんだかわからないけどモヤつく感情の正体、じぶんさえ気付けていない綻びや、背負えてるつもりで背負えていなかったもの。それに気づき始める。それらが解決するわけじゃないけれど、海が持つシリアスな怖さや頼もしさは、そういった感情を炙り出して、受け止めて、流してくれる。ゆるせなかったことが、ゆるせるようになる。自分にとって海は、迷いや悩み、言葉にならない感情をゆるすきっかけになる場所。
ゆるすという言葉にはいろんな意味があるけど、その語源は縄などを「緩める」というところから来ている。解決したり、答え合わせすることとは少し違う。でも現状からどこか違う方向へ進んでいくには必要なプロセスだと思う。
このEPでは、自分が海を見て自分自身や世界へのまなざしを「緩める」ように、この音や言葉を聴いた人が悩みや迷い、言葉にならない感情をどこか鳥瞰的に見つめて、最後にはゆるせるようになればいいと思う。
膿→じぶんへのゆるし
膿は傷口から出てくる。人間の、生々しくて汚い部分。隠したくなるし、自分でも直視するのが憚られる。
でも、膿は闘い終わった白血球や細胞、細菌などが固まったもの。闘いの証でもある。医学的には取り除かなくちゃいけないものらしいけど、心の膿...人間の弱く脆い部分、直視できない部分はそ
う簡単に取り除けない。むしろ取り除くというよりは、そのプロセスや傷口ごとゆるせるようになることで、膿んだ状態から抜け出せるのかもしれない。そしてゆるすためには、どのようなプロセスであれ、まずは膿を直視しなくてはならない。見て見ぬふりをしてきた膿、自分さえ気付けていない膿を炙り出して、どんな傷でどんな闘いをしたのか、確かめていく。どんなプロセスでゆるして、答え合わせをしていくかはその人次第。
生→あらがいようのない変化へのゆるし
人は変わらないものがあると安心する。きっとその変わらないものとの繋がりを、たしかめたり、探ったりする必要がないから。そういう繋がりは安らぐから。でも実際は、海も山も、人の心と身体も、人と人の関係も、毎秒微粒子単位で変わり続けている。生まれ変わり続けている。変わらないと思い込んでいるものほど、それが変わってしまった時の綻びは大きい。当たり前にあったものや、拠り所にしていた自分らしさや世界のルール、ずっと一緒にいると思っていた友人や恋人は、それぞれが流れながら揺れ動く"生もの"。だから食い違うし、すれ違う。あらがうことはできない。
だから、その綻びやすれ違いも、ゆるしながら生きていくしかないと思う。諦めに近い、ゆるし。ただ、あらがいながら苦しみ続けるのではなく、変化をゆるして、その儚さに何かを見出すことができたら、少しでも救われるんじゃ無いかと思う。

アーティスト情報

  • YAMORI

    ■神奈川県横浜市出⾝。 柔らかくも芯のある独特な声と、⾃⾝のルーツであるビートボックスをナチュラルに楽曲に落とし 込み歌い上げる、"ヒューマンビートシンガー"。 ビートボックスでは世界⼤会Grand Beatbox Battleにてタッグ部⾨1位で予選通過、ソロ部⾨では ⽇本⼈唯⼀の⼀次予選通過という成績を残し、また国内⼤会でも数多くの好成績を残すなど、その 実⼒は国内外から⾼く評価されている。10⽉での世界⼤会では、優勝候補としても、注⽬を集めて いる。 2021年に1stシングル「タマムシイロ」をリリースしシンガーソングライターとしての活動をス タート。RUNG HYANGや向井太⼀とのコラボを経て、2023年5⽉に1st EP「ヒューマン」をリ リースした。聴き⼿の⽣活に寄り添う絶妙な余⽩を残したリリックと、⾃⾝のサウンドプロデュー スによる⾃由な⾳楽で、ポップながらも⼀筋縄ではいかない楽曲を⽣み出している。 2023年8⽉19⽇のYAMORI初のワンマンライブ「YAMORI SONIC」は即完売をし、ヒューマン ビートシンガーとして話題を呼んでいる。

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Rure records

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