灯台へのジャケット写真

歌詞

ユニコーン倒壊

lantanaquamara

聖なるものとしての青

すべての破片が道をふさぐ

数かぎりないあこがれに

身をゆだね

そして

実をむすび

空気が柔らかかった頃

金魚草の露

その信号 赤

破壊のかぎりをつくす藍

白い吐息を遮断して

蛇の目で見た山脈の色

確かめた

うつろな胸の中巣食うもの

ひとり 旅に出る

東の空

夢 見てたなんて

言い訳はもう

させないで

夜明け 迎えるまで

うたえばいい

つないで

フレアと月

星空

赤く染まるまで

巡る

風感じて夜を越え

思い出は 残さない

あの日は雨季で

放課後で

うつろな双心

手遅れだ

電信柱のうしろから

姿かたちが歪んでいった

意味を認めてもらうには

長い時間がかかるから

割れた胸にもコルセット

ボタンが落ちたら火あぶりで

天秤にかけた

雪だるまと拳銃

雨音

過ぎ去り

ひとりきり

信じてた

まるで明日があるように

こがね

満ちてく世界は

眩しくて

見えなくて

やがて

離れるホタルと夜

つないで

フレアと月

夜空に

光満ちるまで

進め

お前はユニコーン

旅立ちは春風に

身をまかせて

破棄された春

ほらおいで

淡い緑の帆がうねる

ソーダをあまくする雨に

たたずんでいた

星が額にある裏切り者

夢を見なければ眠れないと

拍手がなければ踊れないと

苦痛がなくては鳴けないと

無垢でなければ

あなたは要らないと

夜明けを待たずに廃棄された

二足歩行の生贄は

片足を忘れ

泣きだして

クリーム色の

なまぬるい

慈愛のなかに溶け去って

それでも あなたは

まばたきと罵声のなかで

遠い記憶

呼び醒まして

燃える

今羽ばたく時

走れ

きらめく粒子焦がして

つないで

フレアと月

あなたの

世界変えるまで

うたえ

あたらしい歌

「ネビュラ」

傷跡は星座だけ

空に遺して

  • 作詞

    lantanaquamara

  • 作曲

    So

灯台へのジャケット写真

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東京発ロックバンド、lantanaquamara(ランタナカマラ)の1stフルアルバム。“ポスト邦ロック” “ポストジャパメタ”とでも形容できそうなそのサウンドは、どこかで聴いたことがあるけど、どこにもない。懐かしいようで、新しい。そんな音楽体験をさせてくれる。

00年代邦楽ギターロックを思わせるリードトラック「灯台へ」、オールドスクールなメタルへのリスペクトを覗かせる「地平線」「ウタカタ」「ネオンテトラ追放」、衝撃のメロスピチューン「ユニコーン倒壊」など、バラエティに富んだ楽曲が並ぶ。

アングラなサウンドを鳴らした初期の面影はもう見えない、と思わせる楽曲群は、8分超えの大作「サバンナ」の存在をより際立たせる。

「ポストメタル」の呪縛を解き放ち、より自由な世界へ進まんとするバンドの「決意」を体現した快作。

現在プレイリストイン

ユニコーン倒壊

Apple Music • The Great Eastern Fakekill

アーティスト情報

  • lantanaquamara

    2016年、1st EPリリースと同時に活動開始。結成当初はポストメタル/オルタナティブメタルを志向していたが、現在は90年代ヴィジュアル系、ジャパニーズメタル、00年代邦楽ギターロック等の影響を取り入れた、より日本的な音楽性に変化。 2018年1月に初の自主企画「plant Vol.1」を開催しソールドアウト。2019年1月、1st Single『ネオンテトラ追放』にて、キャリア初のMVをリリース。完全自主制作ながら、2020年12月時点で4万再生を記録。 アンダーグラウンド~国内メインストリームを横断した幅広いインプットを楽曲に集約し、独自のロック音楽を発表していくことをバンドの活動目的とする。2022年11月2日、1st Full Album『灯台へ』をリリース。

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