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68BPM、Gメジャー、6/8拍子で静かに揺蕩う、極めて親密でシネマティックなアンビエント・インディーポップです。
まるでベッドルームで録音されたかのような、生々しい部屋のノイズ(ヒスノイズ)を残した極小音量のボーカルと、左側にパンされた低ベロシティの単音ピアノ、そして60Hz付近で地を這うチェロの持続音が、息を呑むような静寂を作り出します。ドラムのないAメロから微かなリムクリックを経てサビに入ると、右側に5度上のボーカルハーモニーが現れ、自分自身のこだまを見つけたかのような錯覚を生み出します。同時に、5秒の長いディケイを持つプレートリバーブと温かいベースが一気に空間を広げます。この劇的な展開は、意図的なダイナミクス(Aメロの-12 LUFSからサビの-8 LUFSへの飛躍)によってさらに強調されています。
テーマは「喉の奥で飲み込んでしまった、言いかけた言葉の重み」です。それが愛だったのか、それとも別の何かだったのか。言葉を相手との間の床に落とし、最終的にポケットに入れて持ち帰るという、繊細で詩的な情景を描いています。お涙頂戴のストリングスや安易な転調といったクリシェを完全に排除し、2分38秒のクライマックスでは重厚なサブベースとシンセパッドが感情の決壊を表現。その後、再び最初の乾いた静けさへと回帰する、美しくも孤独な音響体験です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。