昨夜は渇いた夢の中、
窓の向こうに星が瞬いていて、
その窓から出て行こうとするそのひとを、
僕はなぜだかとても悲しい、悲しい気持ちで見ていた。
笑っていたんだ。
そのひとは確かに、幸せそうに笑っていて、
何て言ったかなあ、
きっと、別れの言葉じゃなかったはずだけれど。
書き留めようとする端から、
零れ落ちるのは水のようだ。
はらはら
雨はずっと
泣いた咲いた
溶けないで
ゆらゆら
まぶたのうら
いないな痛いな
覚めないで
この街じゃ誰も傘なんてさしていない。
だってもうずっとずっと雨が降り続けているから、
手提げにはビニールをかけて、錆びた自転車に乗って、
忘れられた図書館に行こう。
今日も僕は少し浮いている。
物語が必要なのは、明日を生きていくためで、
でもノートに書き留めているこれは、
ゆるやかに現実を薄めていくようだ。
夜毎にはっきりと香りが立ってきて、
夜毎にはっきりと温度が分かる。
知らない空の色が鮮明で、
ゆるやかに現実を薄めていくようだ。
物語が必要なんだ、明日を生きていくために、
しがみつきたくてページをめくる、
泣きたいくらいのスカイブルー、
星座はばらばらに割れて、
知らない言葉でもう一度教えてよ。
お別れなんてさせないでくれ、
忘れさせないで。忘れさせないで。
(はらはら
雨はずっと
泣いた咲いた
溶けないで
ゆらゆら
まぶたのうら
いないな痛いな
さめないで)
物語が必要なんだ、明日を生きていくために、
しがみつきたくてページをめくる、
泣きたいくらいのスカイブルー、
星座はばらばらに割れて、
知らない言葉でもう一度教えてよ。
お別れなんてさせないでくれ、
忘れさせないで。忘れさせないで。
(はらはら
泣けないから
うたうたう
忘れないよう
ゆらゆら
きみはだれ?
いないな痛いな
あけないでね)
- Lyricist
Koyoi
- Composer
CLAM AND MIRAGE
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Rainy Diary
CLAM AND MIRAGE
- 2
Evening Mist
CLAM AND MIRAGE
- 3
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CLAM AND MIRAGE
- 4
Bird in a Cage
CLAM AND MIRAGE
- 5
Rainy Night
CLAM AND MIRAGE
- 6
the Day of Mourning
CLAM AND MIRAGE
Artist Profile
CLAM AND MIRAGE
Weaving a story with a roaring sound. Started activities in 2022.
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