真打登場のジャケット写真

歌詞

時に拳を、時には花を

星蓮威, R-versal

一年一冊の感情文集をまた開く

股開く女をあのラッパーが可愛がる

それにお構いなく自分と語り合う

こんなラップが俺にやっぱ似合う

無神論者の俺だって信じている味方

それはそう、板の上の神様

説かない、それじゃきっと

言葉は届かない

リリックノートの上には

物を置かない

右にレイシスト、よりもベーシスト

左はサディスト、よりもギタリスト

嵐を呼んじゃってよ、

後ろにドラマー

そして俺がボーカル、目指す顔役

少し頑張れば誰しもがScholar

貴方の愚痴は

このアルバムが預かった

予定じゃ今頃avexのはずだった

そんな十五、六歳の頃を思い出した

フライヤーを一軍に

配りつけることが

復讐になると思っていた

リリースやライブ情報のツイートが

見返す手段になると信じていた

それが上手くいっていたかは

わからないけど

誇れる過去なのは

変わらないでしょ?

黒歴史の悲劇、それさえレメディ

笑い話にして花を手向けりゃいい

時に拳を、時には花を

昨夜の夢に出てきた愛萌

正夢にならないんだとしても

俺よ、今を楽しめよ

時に拳を、時には花を

皮肉にも生き延びちゃった朝を

これがまだまだ続くとしても

友よ、その佳境を楽しめよ

一年一冊の感情文集をまた開く

夢であってほしい現実が俺を金縛る

自分でデザインした

Tシャツが様になる

俺のライブには作家要らず

こちら口下手東北人の極致

無我夢中の作詞業が自我の境地

知らなかったストーリーが

またキラメいた

限界は超えないためにある

最初は白紙だったこのノート上に

泣きっ面で喜怒哀楽を

書き連ねていく

見開き一ページの半分が

黒く染まる頃に

手に分かる、リリックノートの重み

それはまるで書き出した

言葉の重さな気がして

まるで理論の強さな気がして

まるで感情の重さな気がして

結局言葉の価値をそこに見出して

生かしてもらえている

こんなご時世を

皮肉って歌う令和版故事成語

五十世紀後残っていないとしても

保つ二人とのコンビネーション

三分じゃ収まらない散文のサンプル

不安なら言い聞かす “I deserve”

旧姓 “R-versal” 返り咲く

アルバム終盤開始だ

時に拳を、時には花を

昨夜の夢に出てきた愛萌

正夢にならないんだとしても

俺よ、今を楽しめよ

時に拳を、時には花を

皮肉にも生き延びちゃった朝を

これがまだまだ続くとしても

友よ、その佳境を楽しめよ

  • 作詞

    星蓮威, R-versal

  • 作曲

    AKIRA 5G

  • プロデューサー

    ENVY DROP

真打登場のジャケット写真

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真打登場

星蓮威, R-versal

2021年冬、ついに真打登場。学術的・芸術的・総合的圧倒的。R-versalが、星蓮威と名を改め、スポークンワード・アクティビストとして15の噺で世相を斬る。一方で、あくまでもMC(Move the Crowd)のスタンスは変わらず、寧ろ今作ではその社会運動性が強まった。傷つきたくなければ聞かずにそこでじっとしていればいい。大事なことに気付きたければ今すぐにこの15演目に触れればいい。

アーティスト情報

  • 星蓮威

    Hiphopを軸に活動を続けてきたR-versalが、星蓮威(ほし はすい)と名を改め、ヒップホップ/スポークンワード・アクティビストとして再出発。あくまでもMC(Move the Crowd)のスタンスは変わらず、寧ろその姿勢にはより強い社会運動性が見られるようになった。前衛的かつ詩的な言葉選びと繊細な心情描写を兼ね備えた作品で弊習や前時代的思想に一矢報いる。

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    星蓮威の他のリリース
  • R-versal

    1999年、秋田県秋田市出身。 15歳で立ったMCバトルのステージを皮切りに、クラブから地方のお祭りまで多様なイベントでのライブを行なっている。時にヒップホップファン、時にお年寄りとジャンルも相手を縛らずに魅了してきたステージは彼の独創性を証明する。楽曲もさることながら、リリシストという言葉が実に似合う変態的かつ卓越した言葉選びで、個人的なストーリーに限らず学術的要素をも取り扱う。

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    R-versalの他のリリース
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