

今日はどこで 寝ようかな
名前のないソファが 並ぶ部屋
カーディガンの袖に くるまって
子どもみたいに ちっちゃくなった
スタンプカードに 誕生日はない
ろうそくの火 どこかに置いてきた
「ごはん、食べた?」って 聞く手のひら
本当はあたたかく なかった
カップ麺の夜に 心はシズン
「腹減った」じゃ 済まされない
「ごはんくらい」って またその言葉
わたしを なめんなよ
ここにいるのは 人間だろうが!
スクバのチャック 開けた先に
ぬいぐるみのキーホルダーが 笑ってる
かわいいままで いられたなら
こんな夜 知らずにすんだのに
目を閉じると 誰かの手
「嫌だ」とも 言えなかっただけ
「なにもしない」 その約束
鍵の音で 全部消えた
カップ麺の夜に くちびるはしびれ
なんだかもう 味がしない
「大丈夫?」って 言われても
それ誰に向かって 言ってるの?
こっち見てよ
ここにいるの 見えてるか?
百円のアイスで 笑ってた
スカートが 風でめくれて怒った
放課後の教室 机に名前
まだただの子供だった
助けてなんて もう言わない
信じてなんて 言わせない
だけど今だけ 叫ばせてよ
わたしを
カップ麺の夜に 夢なんていらない
欲しいのは ほんとうはあたたかい言葉
「女性」って カテゴライズするな
これは“1つの生命”だ
深刻に笑えないよ
なめるなよ
わたしは わたしだ!!!
明日もたぶん 変わらない
でも今夜だけは 叫べたから
それだけで
それだけで、まだここにいる
- 作詞者
Junya
- 作曲者
Junya
- プロデューサー
Junya
- ボーカル
ラムダ

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- ⚫︎
UNHAND
ラムダ
『Unhand』は、「触れるな」「その手を離せ」という拒絶の言葉。
家出をして、誰にも行き先を告げず、ただひとり夜の街をさまよう少女。カップ麺で空腹をしのぎ、ネットカフェで夜を明かし、優しさのふりをした“誰かの手”に触れられながら、それでも助けを求めることができなかった。この曲は、そんな少女の心の奥で渦巻く怒りと諦め、そして言葉にならなかった“NO”を、シャウトと静寂で描いたエモーショナル・ロックナンバーです。
Aメロでは感情を押し殺したような静かな語りから始まり、Bメロでかすかな傷がにじみ出し、サビで怒りが吹き出す。そしてCメロでは、過去の記憶がフラッシュバックし、叫びとなって「わたしを返せ」と響く――無力だったあの日、何もできなかったあの夜、ほんとうは叫びたかった全てが、この一曲に詰まっています。
少女の視点で描かれたこの物語は、誰かにとっての“過去”であり、いま現在の“わたし”かもしれません。痛みも怒りも忘れずに、音に焼きつけて。
アーティスト情報
ラムダ
ラムダは、AIと人間の境界線を軽やかに越える次世代シンガー。切なさと解放感が交差するエモーショナルな J-Pop/ロックを、息をするようなハイペースで発表している。作詞・作曲・プロデュースはクリエイター Junya と生成 AI の共作。未読無視の胸の痛みから夜空の花火の高揚まで、リアルな 10 代・20 代の日常をドラマティックに描き出す。「全点滅都市で、あなたの心だけは見失わせない」それがラムダの約束。
ラムダの他のリリース
Lambda Records



