錆びた羽で摩天楼からダイブする
底の見えない暗い樹海に舞い降りる
甘い蜜に溺れるさ
犬も人もすぐに吠える
魔女はいつも燃やされる いつも
赤い他人が耳元で騒ぎ合う
アルコール除菌で不純物を取り除く
見えないだけで狂ってるさ
薄い皮膚を剥がしてみたい
魔女はいつも燃やされる いつも
行こう
You’re a silent flower
In violet color
喜びも安らぎも床に落ちる
You’re a silent flower
In violet color
君の手に何もかも委ねてみたい
可憐な花の首元を愛撫する
君は声を出さなくても呼吸はする
見えない鼓動を信じるかい
流れる血に名前はない
魔女はいつも燃やされる いつも
行こう
You’re a silent flower
In violet color
静けさを抱き締めて今日も眠る
You’re a silent flower
In violet color
その傷に少しでも触れるなら
魔女はいつも燃やされる
魔女はいつも殺される
魔女はいつも犯される
魔女はいつも
You’re a silent flower
In violet color
You’re a silent flower
In violet color
You’re a silent flower
In violet color
悲しみも憎しみもいつか朽ちる
You’re a silent flower
In violet color
君の手で真っ白に染め上げたら
閉ざされてる扉を開けて
夜明けまで走り出そう
To the violet color
- 作詞
桜木建太
- 作曲
桜木建太
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- ⚫︎
silent flower in violet color
scatterbrain
SNSの社会をテーマとした本曲は、ポリネシアンなアルペジオ/レトロゲームのようなシンセベース/The Power Stationを彷彿とさせるゲートリバーブ処理された規則的だがエモーショナルな打ち込みドラムで構成されるが、サビでは一転、VisageやJapanなどニューロマンティックの影響下を感じる幻想的なストリングスシンセが流れるバンドサウンドへと変貌する。そのコントラストが印象的で、陰と陽、ノイジーマイノリティ/サイレントマジョリティなどの対比を連想させる。
SNSの普及により様々な発信ができるようになった一方、炎上や心無い言葉による非難など、魔女狩りのような行為は後を絶たない。やり場のない怒りや不安を抱えながら生きているのが当たり前になっている社会の中で「喜びも安らぎも床に落ちる」と絶望を歌う一方、「悲しみも憎しみもいつか朽ちる」と一片の希望も覗かせる。声は出さなくても呼吸をしている「声なき声」がいつか新しい夜明けを迎えられるような、そんな願いが込められた曲となっている。
アーティスト情報
scatterbrain
熊本県在住の桜木建太(Vo&Gu)と、東京都在住の西村佑紀(Ba)、三浦裕(Dr)によるオルタナティブロックバンド。内省的かつファンタジックな歌詞と鮮明なメロディを、90'sオルタナティブロック、グランジ、シューゲイザーをベースにした重厚なサウンドに乗せ各曲がそれぞれの一つの"物語"を紡ぐ。痛みと祈りに満ちたその楽曲は一見非現実的な光景を思わせつつも人間の感情の核心に迫り、かつ聴く者の心を温かく包み込む。
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