レシートのジャケット写真

歌詞

レシート

零壱ノ間

クーラーの音だけ響く部屋

七月の西日が埃を照らした

引き出しの奥、指に触れた紙

くしゃくしゃのまま、忘れられていた

「なんだっけ」って独り言ちて

シワを伸ばせば薄れたインク

去年の夏の日付と

僕らしか知らない魔法の跡

ソーダアイス2点

線香花火2点

756円の夜

君の笑い声も

火花の匂いも

そこには書いてないのに

コンビニのレシートだけが

僕らの夏のたった一つの証明だった

街灯もない公園まで歩いた

「夏も終わりだね」って君は言った

頼りない光が横顔を染めて

返事もできないまま 黙り込んだ

記憶なんて曖昧で

勝手に綺麗になるけど

数字の羅列だけが

何も変わらずにいた

ソーダアイス2点

線香花火2点

23時15分の夜

言えなかった言葉も

ぬるい風のことも

そこには書いてないのに

コンビニのレシートだけが

僕らの夏のたった一つの証明だった

このインクが滲んで消えたなら

あの夜の全部もなかったことになるのかい

写真より確かなのは

この8%の数字なのかい

ソーダアイス2点

線香花火2点

756円の夜

君の笑い声も

火花の匂いも

そこには書いてないのに

コンビニのレシートだけが

僕らの夏のたった一つの証明だった

そっと手帳に挟んだ

インクが消えないように

  • 作詞者

    nought

  • 作曲者

    nought

  • プロデューサー

    nought

  • ギター

    nought

  • ベースギター

    nought

  • ドラム

    nought

  • キーボード

    nought

  • ボーカル

    kuu

  • ソングライター

    nought

  • プログラミング

    nought

レシートのジャケット写真

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    レシート

    零壱ノ間

引き出しの奥から出てきた、一枚のくしゃくしゃのレシート。そこに書かれた文字を見つめているうちに、数字や商品名だけでは決して記録できない、去年の夏の匂いや空気が蘇ってきました。記憶の儚さと、それを繋ぎ止めようとするささやかな願いを、この曲に込めました。あなたの引き出しにも眠っているかもしれない大切な記憶の断片に、この歌がそっと触れることができたら嬉しいです。

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