五分先のプレストのジャケット写真

歌詞

五分先のプレスト

Akemi

月曜の朝の 洗面所から

振り向いた壁 いつもの時計

なのに今朝だけ 支度が押して

駅への道を 小走りで行く

帰って気づく 針の律儀さ

時計が正確を 指している

「ずれてたよ」って 日曜のあなた

受話器を耳に 秒針見てた

直された針は 親切のかたち

戻せばそれを 巻き戻すかたち

壁の文字盤 見上げたままで

五分の弧だけ 宙に浮いてる

あの五分には 名前があるの

駆け込まない朝と 待たせない夕

世間の速さと 私の間の

薄い座布団 みたいな余白

来ないバスを 待った街の癖で

余白がないと 息が浅くなる

あなたの正確は 受け取っておく

時計は戻すわ 棘は抜いておく

ダイヤル三つ 117の声

「時報をお知らせ します」の後で

一度ぴったりに 合わせた針を

そこから五分 前へ進める

五分先の部屋 いつもの速さ

明日の支度 ゆっくり済ませ

今度泊まったら 教えてあげる

この針の先の 小さな設計

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

五分先のプレストのジャケット写真

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    五分先のプレスト

    Akemi

「五分先のプレスト」は、五分進めて暮らしてきた掛け時計を恋人の善意が正確に直してしまった朝から始まる、すれ違いの兆しを描いたミディアムテンポのシティポップ。
月曜の朝の洗面所、正確を指す壁の時計、受話器を耳に秒針を見つめていた日曜の彼、117の時報、そして文字盤に宙づりになった五分の弧――同じ時計を見ながら別の時刻を生きていた二人の距離を、静かに浮かび上がらせる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、相手の親切を責めずに受け取りながら、暮らしの余白だけは自分の手で敷き直す大人の感情。
棘は抜いておき、針の設計は返してもらう――その線引きに、選ぶ意志がにじむ。

70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、電話、時計、朝の部屋の空気を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

夜、117の声に一度ぴったりと針を合わせ、そこからもう五分だけ前へ進める。
世間の速さと自分の間に薄い座布団ほどの余白を敷き直す、小さな設計の回復を描いた楽曲。

Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

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