New Journeyのジャケット写真

歌詞

New Journey

妖怪POTECHI-GOHAN

カレンダーの色付いた日の暮れ

交わした

「明日旅立つの、待っていてね」

借りていた

コバルト色のリングノートで

胸に抱いて

鳴らし損ねた鐘

最後まで遠く見えた

日々の未来

夢を巡り

声にならない言葉より君の

呼んだ声を

想い出を刻む

放課後の窓

離れてもまだ

電話はしないと

守れそうにない

約束の後に

ずっと

どんなメッセージだって

今日は無くたっていい

「さよなら」と言った方が

すぐに笑い合えたな

どんなメッセージだって

結ばれることなんてない

ほらまた願えば

はじまりのnew journey

ふたりで行ってた

老けてる中華店も

口笛吹いてた

あの日の帰り道

浅い夢が

胸を離れられない

星が見えた

慰めなんていらない

さよならの午前2時

闇を巡り

声にならない言葉より君の

後ろ姿

想い出を刻む

放課後の駅

ふたりだけの

秘密のラブソング

あどけないうそに

つられた涙を

ずっと

どんなメッセージだって

今日は失くさないように

傷付けたあの日だって

抱き締めてくれたから

どんなメッセージだって

憧れることなんてない

ほらまためぐり逢う

旅立ちのnew journey

手に負えない時を

まだ追えない過去も

ありもしない

君の影を見る

素直だから

どんなメッセージだって

今日は離さないように

繰り返す過ちを

笑い合ってくれたから

どんなメッセージだって

誘われることなんてない

ほらまた出逢えば

どんなメッセージだって

今日は無くたっていい

「さよなら」と言った方が

すぐに笑い合えたな

どんなメッセージだって

結ばれることなんてない

ほらまた願えば

はじまりのnew journey

遠く響く

鳴らせた鐘

またね

  • 作詞者

    遼太郎

  • 作曲者

    遼太郎

  • プロデューサー

    遼太郎

  • ミキシングエンジニア

    遼太郎

  • マスタリングエンジニア

    遼太郎

  • ギター

    妖怪POTECHI-GOHAN

  • ベースギター

    妖怪POTECHI-GOHAN

  • ドラム

    妖怪POTECHI-GOHAN

  • シンセサイザー

    妖怪POTECHI-GOHAN

  • ボーカル

    妖怪POTECHI-GOHAN

  • その他の楽器

    妖怪POTECHI-GOHAN

New Journeyのジャケット写真

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    New Journey

    妖怪POTECHI-GOHAN

妖怪POTECHI-GOHAN - New Journey
"さよなら"のその先へ、そっと歩き出すための1曲。

東京を拠点に活動するシンガーソングライターRYOTAROによるソロプロジェクト、妖怪POTECHI-GOHAN。
その最新曲 "New Journey" は、別れの瞬間ではなく、その少しあと - 言葉にならなかった感情と、静かに残された想いの余韻を描いた1曲です。

"New Journey" は典型的な別れの歌でも、悲しみに浸るバラードでもありません。
むしろ焦点が当たっているのは、"言えなかったこと" や "交わせなかった言葉"、"鳴らせなかった鐘" といった、記憶の中で何度も思い返すしかできなかった瞬間です。

"どんなメッセージだって、今日は無くたっていい"
"鳴らし損ねた鐘"
"さよならと言った方がすぐに笑い合えたな"
歌詞の中に繰り返し登場するこれらの言葉は、感情の未完成さや不器用さを静かに肯定します。
別れがつらかった、悲しかったというよりも、それでも確かに大切だった日々をどう受け止めるか - そんな内省がこの楽曲の根底に流れています。

楽曲のアレンジはミニマルであたたかく、淡々としたピアノやレイヤーされたテクスチャの上に、語りかけるようなボーカルが乗る構成。感情を過剰に演出することなく、聴き手それぞれの記憶や感覚に寄り添うような仕上がりになっています。

曲の終盤、アウトロでは最初に"鳴らせなかった鐘"がようやく鳴り響く描写が登場します。
これは、言えなかった想いが時間をかけてようやく形になる瞬間、あるいは、もう届かないと知りながらもそれでも祈るように願う心の動きを象徴しているようにも感じられます。

"New Journey" は、過去と向き合うための曲ではなく、過去とともにこれから歩き出すための曲です。
あのとき伝えられなかった想い、すれ違ってしまった記憶、それでも大切だった日々。そういったものをなかったことにせず、そのまま抱えて"次"へと進む。そんな静かな決意が、この1曲には込められています。

"これは"さよなら"のための曲じゃなく、前に進むための曲。
言えなかったことも、渡せなかった気持ちも、全部連れて歩いていくための歌です。"

"New Journey" というタイトルには、「本当のはじまりは、別れのあとにやってくる」というささやかな希望が込められています。
言葉にできなかった思いがある人、いまでも思い出す風景がある人、自分の不器用さごと受け入れてくれるような音楽を探している人に、ぜひ聴いてほしい楽曲です。

アーティスト情報

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