走り去って行く夏の蝉時雨
駆け抜けた青空と入道雲
鼓動のリズムに弾む汗
足りない今日を追いかけていた
書き綴れないいつか忘れてしまう想い
夕立に追い越されそうな足取り
二つの影を通り過ぎる雲が飲み込んで
いつかそうやって
大人になって
景色に消えていく二つの影
ただなんとなく
歳を重ねるだけの日々に
消える時間の中で
僕たちはスピードを上げながら
今日も大人になってゆく
明日に置きっ放しの夢に
戸惑いながら
今日もまた今日のまま
四角く切り取られた小さな空
残された僕の居場所
聴こえなくなった鼓動が
持て余す今日を連打した
夕暮れに強打した胸の痛み
動き出す時計の針
いつかそうやって
大人になって
君を探し始める僕の影
ただなんとなく
歳を重ねるだけの 日々に
掻き消されていた声
僕たちはスピードを上げながら
今日も大人になってゆく
滲む世界
置きっぱなしの明日に
あの日の僕を見つけたよ
ずっとココに居たんだろ
もう隠れてなくていい
一緒に探しに行こう
あの日の君の青空
いつかそうやって
大人になって
景色に消えていく二つの影
ただなんとなく
歳を重ねるだけの日々に
消える時間の中で
僕たちはスピードを上げながら
今日も大人になってゆく
錆びた自転車を乗り捨てて
駆け上がる坂道
スピードを上げながら
明日に向かうと決めた
僕たちは泣き笑いしながら
駆け抜けた青空と入道雲
- 作詞者
NiCO.i.
- 作曲者
NiCO.i.
- プロデューサー
NiCO.i.
- プログラミング
NiCO.i.
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あの夏の君と青空
NiCO.i.
この曲は、過ぎ去っていく夏と、大人へと成長していく過程を情感豊かに描いています。蝉時雨や入道雲といった夏の情景が、青春の思い出や過ぎ去った日々を象徴的に表現しています。
曲の語り手は、漠然と日々を過ごしながらも、成長のスピードについていけず、戸惑いを感じています。しかし、過去を振り返り、大切な思い出や、かつて抱いていた夢を再発見します。そして、サビの「僕たちはスピードを上げながら 今日も大人になってゆく」というフレーズは、時が経つことへの戸惑いと同時に、それでも前へ進んでいく決意を力強く示しています。
最終的には、過去の自分と向き合い、「一緒に探しに行こう」と呼びかけることで、未来への希望を見出していく様子が描かれています。全体を通して、懐かしさと切なさ、そして前に進む決意が織り交ぜられた、センチメンタルで力強い楽曲です。
アーティスト情報
NiCO.i.
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