

映画のなかじゃ
最初の二十分で決まる
ひどい目に遭えば遭うほど
拍手が増える
殴られた回数だけ
殴り返していいらしい
子どもは黙って見ている
それを授業と呼ぶ
許しが世界を変えたら
この脚本 書き直せるかな
「やり返せ」って声の代わりに
「ここでやめよう」って言えたなら
誰もヒーローを
血で飾らなくていい
大人たちは言う
「先にやらなきゃやられる」
まだ傷もついてないうちに
傷つける練習
正義の仮面で
怒りを守ってきたけど
外した顔はつかれてる
涙でにじんでる
許しが世界を変えたら
儲からないのかもしれない
復讐を売る店の灯りが
ひとつずつ消えていく夜
静かな暗闇で
やっと眠れそうだよ
「借りを返せ」って
言葉がクセになってる
胸の奥でずっと
「仮を返せ」と声が叫ぶ
深呼吸して
ひとつずつ手放してみる
あの日の痛みも
あの日の自分も
許しで世界が変わるなら
拍手のない夜になるけど
拍手の代わりに深い息
うつむく代わりに目を合わす
誰もヒーローを
誰かの犠牲にしないまま
(許してみたい)
(ここで終わりにしよう)
- 作詞者
Kanon.
- 作曲者
Kanon.
- プロデューサー
Kanon.
- ボーカル
Kanon.

Kanon. の“許しが世界を変えたら”を
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許しが世界を変えたら
Kanon.
「許しが世界を変えたら」は、復讐や対立が当たり前のように繰り返される社会に対して、静かな疑問を投げかける楽曲。
物語の中では、傷ついた者が立ち上がり、やり返すことで拍手が起きる。
現実でもまた、「やられたらやり返す」という価値観が正義として語られることがある。
しかし、この曲はその流れを止める視点を描く。
「ここでやめよう」と言う選択。
怒りを手放し、連鎖を終わらせる決断。
それはヒーローにはならないかもしれない。
拍手も起きないかもしれない。
それでも、誰かを犠牲にしない静かな世界が生まれる。
この楽曲は、勝つための物語ではなく、
終わらせるための物語。
許しという小さな選択が、連鎖をほどいていくことを描いた作品。
アーティスト情報
Kanon.
かのんは、“音霊”を届けるアーティスト。 日本の美しい情景、そして祈りの言葉を重ねて、作品を紡いでいる。 癒しではなく【 魂に届く振動 】としての音楽。 それは静かで、優しくて、でも確かな衝動。 伝えたいのは「自分の命に目覚める感覚」。 誰かの中に眠る“ほんとうの声”に、 魂の奥深くに届く音で構成。 そっと寄り添うための音。 現実世界で言葉にならなかった感情を、 祈りの波紋として音に託し、今ここに響かせる。 音が祈りとなり、誰かの心に届いたその瞬間、 “音霊”は完成する。
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