Unlucky Paradeのジャケット写真

歌詞

Screw up

Blue Letter

朝から全部 screw up

目覚まし三回 見送って

飛び起きたころには

約束の時間 もう過去形

片手のコーヒー 揺れて

白いシャツに ドバッと落ちる

「最悪」とつぶやいた声さえ

マグカップで かき消した

財布をつかんで 飛び出したら

カードの残高 ゼロの表示

改札の前で 立ち止まって

後ろのため息 あびまくる

ドアが閉まる 電車の中で

ホームに ひとり 置き去り

反射したガラスの中の顔

もうすでに 今日に負けている

でも ここで止まれない

しくじりの数だけ 息がある

転んだぶんだけ

今日のストーリーは うるさい

Screw up screw up

きょうもまた 派手に しくじってる

Screw up screw up

笑い話に まだ できないけど

ぐちゃぐちゃな この一日が

ちゃんと 心を 動かしてる

Screw up screw up

こわれかけでも 歩いてる

やっと着いた この場所でも

席に着く前に ファイルを落とす

大事なデータが 消えた きがして

血の気だけが 先にひく

送る相手 間違えたまま

メッセージ 一発 送信済み

「いまの 見なかったことにして」

手のひらの中で 祈ってる

声を出す タイミング しくじって

マイクだけが オンのまま

こぼした ひとりごとだけ

世界に 吹きさらし

呼びかけられた 名前に

自分じゃない ひとの顔がふりむく

ここにいる はずの わたしだけ

少し 遅れて うなずいた

完璧な日なんて

きっと わたしには 似合わない

にじんだ ラインのぶんだけ

生きてる顔に 近づいていく

Screw up screw up

きょうもまた 派手に しくじってる

Screw up screw up

うまく笑えない 瞬間だらけ

つまずいた 足音のぶんだけ

きょうのページが 厚くなる

Screw up screw up

それでも まだ 立っている

信号待ちで ふと気づく

靴ひも ほどけた ままの距離

ここまで よく 落とさずに

歩いてきたもんだ なって思う

ポケットの中で しわくちゃになった

未送信の メモみたいな ことば

消さないまま 折りたたって

胸の奥に つっかえてる

しくじりの跡が ならんで

スタンプみたいに 押されていく

きれいじゃない このページを

だれにも 見せたくない けれど

それでも どこかで わかってる

まっさらな ままじゃ 苦しいって

よごれたぶんだけ

今日を 生きた しるしになる

Screw up screw up

きょうもまた ぶざまに しくじってる

Screw up screw up

それでも まだ 目をそらさない

転んだ 跡に ついた きずが

すこし だけ 光を はね返す

Screw up screw up

うまく できない わたしのまま

明日も きっと しくじるけど

それでも まだ 進んでいく

電気を消した 部屋の中で

今日のミスたち 思い返す

ため息 ひとつ ついたあとで

「ま、いっか」って つぶやいて

まぶたの裏に 残った きょうを

そっと たたんで 眠りにつく

  • 作詞者

    Blue Letter

  • 作曲者

    Blue Letter

  • プロデューサー

    Blue Letter

  • ボーカル

    Blue Letter

Unlucky Paradeのジャケット写真

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ストリーミング / ダウンロード

「Unlucky Parade」は、日常の小さな不運や混乱を、
ユーモアとラップの勢いで押し返していく物語を集めたアルバムです。

靴ひもがほどける朝、雨に追いかけられる帰り道、
言葉がうまく出てこない瞬間や、気持ちの行き場を失う夜。
そんな誰にでも訪れる“つまずき”の数々が、
韓国伝統民謡の節まわしと高速K rapによって、
一つのリズムへと組み立てられていきます。

ときに滑稽で、ときに胸が締めつけられる感情が、
曲を重ねるごとに大きなパレードのように流れ出し、
最後には、不運の中にこそ跳ね返す力が宿っていることを教えてくれます。

不完全なまま前へ進むすべての人へ。
笑って、怒って、しくじって、また歩き出す――
その一歩一歩に寄り添う作品です。

アーティスト情報

Blue Letter Records

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