Lyric

誰もいないフロアの窓から

音のない海を眺めていたら

白い帆を掲げたヨットが

波間を漂うのが見えたんだ

薄くさした光の中で

見えない粒子が輝いて

朝の風に乗って

どこまでもどこまでも

運ばれていく

だんだん白み始めた空背負って

少し冷たい空気 噛みしめ

砂埃ほだてる朝風

優しく肌撫で

歩いて行こうあの坂まで

さっきまで皆 踊り狂って

それぞれの感情を音に映して

朝日とともに図らずも

フロアは満たされたね

ラヴァーズロック

スピーカーのそばベイビー踊る

言葉いらない feel so good

夢の中で踏むステップ 踊り出す胸

このまま止まらないでくれ

ねぇ今何時なんて聴かないでおくれ

遠くに見えた貨物船

徐々に景色はかすみ

いつの間にか消えた朝霧の向こうに

全て変えてしまった 夜の魔法が

ここは知らない場所

やたら穏やかな時間

役目終えたミラーボール僕ら見送る

分厚いドア開き目を細め

またねと手を振る

空、浮かんでる 薄くなったmoon

踊り足りないんだろって

顔で笑ってる

背中に受けた光

軽い足取りで向かう駅の方へ一人

昨日も今日も明日も曖昧なこの瞬間

深く息を吸って吐いた数分間

元来た道を歩き続ける

起きかけの街に

そっと風が吹き抜ける

誰もいないフロアの窓から

音のない海を眺めていたら

白い帆を掲げたヨットが

波間を漂うのが見えたんだ

薄くさした光の中で

見えない粒子が輝いて

朝の風に乗って

どこまでもどこまでも

運ばれていく