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歌詞

愛と呼ぶのなら (ギターバージョン)

岩下啓亮 Sardine

明日あえないんなら

愛と呼べるのやら

このまま萎みかけてるどうやら

こんなかたちのままで終わるなら

行くんだろう それなら行くがいい

行きたければ ぼくの先に行け

そのかわり ふり返ってくれるな

愛のないところへ 飛びたければ

明日晴れるのなら

愛を呼べるのなら

ほんのわずかな望みを残して

こころの小さな灯りともして

行くあてもない 気弱なきもち

煩わしく ぼくの側でぐるぐる

どうすれば明日へとつながっている?

切れそうに細い絆だけは

あきらめられなくて

西の空に彗星が白いしっぽを残して

暗い天に消滅していった

東の空 朝焼けの光につつまれ

街の灯も溶けていった

後悔が先にたたなけりゃ

選ぶことだ どちらかにひとつ

傷あとになるくらいが なんだ

行くしかないよな 愛と呼ぶのなら

愛を呼ぶのなら

明日もだえるのなら

明日も会えるのなら

  • 作詞者

    岩下啓亮 Sardine

  • 作曲者

    岩下啓亮 Sardine

  • レコーディングエンジニア

    岩下啓亮 Sardine

  • ギター

    岩下啓亮 Sardine

  • ボーカル

    岩下啓亮 Sardine

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今回のリリースはカセットガジェットシリーズの第四弾である。
2001年(21世紀)の前半、私は作曲のアプローチを一から見直した。具体的には、歌詞の内容をとことん突き詰めて、詞先で後から旋律をこしらえていった。この時期に作った曲は30曲を超え、大半は後に制作する『変身』と『21世紀のプロテストソング』に援用された。
ここに収められた習作は、スケッチの域を出ていないものが多い。下手なギターをかき鳴らす、一発どりの弾き語りがほとんどだ。編曲という化粧を施さない、いわばすっぴんの状態なので、リスナーの耳を楽しませる要素はほとんどない。けれども、私の作曲プロセスを検証するには、格好の資料といえるだろう(将来誰が検証するかさだかではないけれど、笑)。
ジャケット写真の場所は広島県尾道市。妻が撮影した。

アーティスト情報

  • 岩下啓亮 Sardine

    鰯こと岩下啓亮 Sardineです。 1983年から2003年までの20年間で、ひとり多重録音した楽曲が約200曲あります。これらを8枚のアルバムにまとめて2024年に順次アルバムをリリースしました。2025年はアンソロジーの代わりに、年代順に編集したアルバムを発表します。 その音楽は、多種多様です。親しみやすいポップスもあれば、社会的視点をそなえたメッセージソングもあります。プログレッシブな構築性もあれば、パンク的な破壊志向の側面もあります。手ごわいピアニストで、マッドなシンセサイザー弾きで、たどたどしいギタリストで、音の読めるベーシストで、緩いリズムのパーカッショニストで、ひとり多重コーラスを駆使する、不器用なシンガーソングライターです。それらすべてのパートが、一つの人格に統合されているのです。 ロマンチックと薄情と情熱の混淆、とりとめもない不安と届かぬものへの憧憬を描いた、オールディーズだけどもエヴァーグリーン。表情豊かな鰯の音楽を、ぜひお聞きください。

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