

鞄の内側 小さな錦
明治神宮の 人波の日に
あなたが選んだ 紅い縁結び
紐が二年で 細くなってる
このごろ電話の 間が長くて
二度目の「また今度」 手帳に写す
参宮橋の 改札を出ても
隣の歩幅が 揃わずにいる
開ければ分かる 気がする夜と
開けたら終わる 気がする夜と
同じ重さで 揺れる袋よ
灯りにかざす 癖がついてく
金曜の駅で 鞄を開けたら
切れた紐ごと 落ちる縁結び
白い紙の角 錦の口から
覗いたままの 一寸の白さ
滑走路わきの 札で覚えた
見えない側との 付き合い方を
今夜は開けない そう決めるだけ
答えは袋の 外で育てる
針と糸を出す 日曜の窓
切れた紐を 元の長さに
かざして見るのは 縫い目の方だけ
強さと呼ぶには まだ早いけど
繕った守りを ポケットの奥
約束の駅へ 月曜を歩く
返す言葉は 縫わずに持って
参宮橋の 改札の風
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

Akemi の“開かずのアミュレット”を
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開かずのアミュレット
Akemi
「開かずのアミュレット」は、二年目の恋に兆した疑念と、それでも中を暴かないという選択を描いたミディアムテンポのシティポップ。
鞄の内側に提げた紅い縁結びのお守り、間の長くなった電話、参宮橋の改札、切れた紐ごと落ちる袋、そして錦の口から覗く白い紙の角――開ければ分かる気がする夜と、開けたら終わる気がする夜のあいだで揺れる心を静かに浮かび上がらせる。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、疑いに答えを与えて信の器を壊すのではなく、答えは袋の外で育てると決め、疑いごと提げて自分の足で会いに行く大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、都会の駅、電話、祈りの小物に託される恋の距離を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
日曜の窓辺で針と糸を出し、中を見ないまま、切れた紐だけを元の長さに繕う。
灯りにかざすのは縫い目の方だけ――そんな暴かない強さの手前にある揺れを描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
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