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「火加減のエチュード」は、訊けない問いのかわりに増えていくガスの元栓の確認を、冬の台所に重ねて描いたミディアムテンポのシティポップ。
冬の朝の水道、やかんの下の青い火の輪、受話器の奥の知らない笑い、階段なかばで引き返す足、そして締まっていると分かっている栓に伸びる三度目の指――二度で済んでいた確認が三度に増えていく朝が、疑念の重さを静かに浮かび上がらせる。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、一度訊けば済む問いを口にできないまま栓の回数に変えて溜めながらも、確かめる癖の使いどころに自分で線を引く大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、冬の台所、電話、都会の坂道を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
締まっている栓に伸ばした三度目の指を、途中で開くこと。
訊かない問いに火は移さないと決めて神楽坂を下り、夜の台所に青い火の輪をひとつだけ灯す――そんな静かな線引きを描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
nanayon music