籠女

ひと夏の火遊び、終わればまるで祭りのあとの虚しさ。
本音なんて、出すだけ無駄。
どうせ傷つくくらいなら、隠してニコニコしていたほうがマシ。
わかったようなフリをして、今日も誰かとダンスを踊るの。

だけど・・・怖くてたまらない。
いつかあなたに見透かされてしまうんじゃないかしら。

本当の本当は、「ただ、愛してほしいだけなのだ」と。

ねえ、「嘘つきでしょう？私も、あなたも」

かごめ、かごめ。
籠の中の鳥は、いついつ出やる。
あなたはわたしを、ここから連れ出してくれますか？