晴れを願うのジャケット写真

歌詞

ある男の人生

Tempest

情を殺して生を拾う

流したションベンと涙の数

性善説は母の子宮に

少年にはちと重たいカルマ

事実は小説よりも奇なり

歪な形の現実を愛す

目つき悪いが寝付きは良い

ある男の人生を綴る

あの日夢見た理想の家族像

温かいご飯と団欒な家庭

禁断症状 狂う歯車

下降の一途 堕落の過程

数えるPaper 過去の清算

冤罪により罰金8桁

ある日の放課後 ママが言った

「早く逃げるよ」何かが弾けた

残ったのはパパと負債です

臭いものはパパッと塞いで

酒の肴に苦痛を少々

ばあちゃん みりんが一滴もないよ

心残りはアイツの飛び降り

屋上封鎖 書面の処理のみ

アイティの床に染み込むMemory

つらい思いはもうこりごり

情を殺して生を拾う

流したションベンと涙の数

性善説は母の子宮に

少年にはちと重たいカルマ

事実は小説よりも奇なり

歪な形の現実を愛す

目つき悪いが寝付きは良い

ある男の人生を綴る

開きっぱなしの瞳孔と膀胱

ご立派なものから出る白濁液

赤白の部屋 意識は朦朧

お巡りさんと夜道を放浪

小さな窓から差し込む月光

注意 忠告 今は結構

慰め程度の情状酌量

鉄格子越しの姿に絶望

精神病室 親父の涙

大丈夫と息子に口実

現実からの逃避行

シャバの空は今日も濁っている

身分詐称で丁稚奉公

夜勤で借金をシャキンと返す

肺に取り込むニコチンと覚悟

吐き出す副流煙と手取り

情を殺して生を拾う

流したションベンと涙の数

性善説は母の子宮に

少年にはちと重たいカルマ

事実は小説よりも奇なり

歪な形の現実を愛す

目つき悪いが寝付きは良い

ある男の人生を綴る

波がさらってくあの日の思い出

希望なんかより万券よこせ

また今日も仕事の時刻

連日誠実なピエロ演じる

将来が見えない望遠鏡でも

内面だけは見えてるぜ

何を成し遂げ何得るつもり?

欲シガリマセン 返スマデハ

ある日差し込むかすかな幸(さち)

バカなあいつらが友達

嘘はつきません We are リアリスト

今日酔ってますか?いやいつも

ただ、みんなと笑いたいだけ

勝ち負けなんてただの足枷

宝ってのは心にあるんだ

こんな僕でも親父になれる

情を殺して生を拾う

流したションベンと涙の数

性善説は母の子宮に

少年にはちと重たいカルマ

事実は小説よりも奇なり

歪な形の現実を愛す

目つき悪いが寝付きは良い

ある男の人生を綴る

  • 作詞者

    Tempest

  • 作曲者

    G-KANKAKU

  • レコーディングエンジニア

    Qre

  • ミキシングエンジニア

    Qre

  • マスタリングエンジニア

    Qre

  • その他の楽器

    G-KANKAKU

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日常の中にある、何気ないけれどかけがえのない家族や友人との時間。
当アルバムの楽曲は、そんな時間のひとつひとつを丁寧にすくい上げ、音楽に昇華。
ふとした一言ににじむのは、今しかない瞬間を抱きしめるような優しさと、時間の残酷さに対する切なさ。
仕事や夢に追われる日々の中、子どもと過ごす時間、食卓を囲む瞬間──
そのすべてが、当たり前ではないと気づかされた。

複雑な社会や現実の中で迷いながらも、守りたい存在がある。
ラップというスタイルを通して描かれるのは、派手な成功や自己顕示ではなく、日常にこそある“ドラマ”。
ときに悩み、笑い、ときに涙しながら向き合うその姿に、多くの人が自分を重ねるだろう。

発展途上のパパでありラッパーであり、一社会人であるTempest が等身大の言葉で綴ったこの一曲。
聴いた人それぞれの「何か」の記憶を呼び起こし、「何か」が胸に刺さる至極の一枚。

アーティスト情報

  • Tempest

    1987年生まれ、大阪府出身。 中学時代に友人宅でHIP HOP を教えてもらったことをきっかけに、同文化に興味を持つ。 以降、さまざまな音楽に触れ続け、キャリアとしては18歳から始めたダンスからスタート。 HIP HOP と邂逅してから20年程度経過した頃、「誰かの記憶に残るような人間になりたい」と思い、音楽活動を開始。 替えがきく歯車ではなく、世界で唯一の存在となるべく、成功よりも失敗が積み重なりつつも、現在の活動に至る。 大黒柱・父・社会人・音楽・イベント主催—— 何足もの草鞋を履き、苦悩・葛藤する日々が始まったが、これまでの人生で最も濃密かつ、充実した日々を送ることができている。 何気ない日常生活をリリックに昇華することで、いかにすばらしい人生を送っているのかを歌う。 出てくる単語のほとんどが生活上にあるもので、これらで形成されたリリックとライムは、あなたの耳元に優しく寄り添うだろう。 「泥臭くても、継続することだけが取り柄の男」——それがTempest。

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